2015-12-28

この惑星のある広い一圏域で信じられていることである。だれもこの起源を知らぬ。だが何千年の時を経た今でも信ぜられている。

まず12の獣が設定される。その内1の獣は現代に伝わらない。

これに惑星生気を現す10のエレメンツを組み合わる。

これらを循環させ、そして、組み合わせ、12×10÷2で一巡させる。

10のエレメンツはあるときはまた異なる5のエレメンツ兄弟としても捉えられ(5×2)、あるいは方角を示す要素としても用いる。

十方位から吹きこむ風と考えることができる。

いくら科学文明が発展しようとも、こうした循環論理を人々は大切にして、例えば1年ごとに来年の神獣をうらなう

誰がいつ定めたのかも知らぬこの神獣を、人々はこころから信じている。

どれだけ社会科学が発展し、貧困から格差が次第に減少し、男女の社会性の差違が次第に解消され、科学に対するリテラシーが発達する時代になっても、

例えば年始の賀状にその次の年の神獣を書いては顰蹙を買うし、例えば旧年の神獣をデザインしても笑われる。

実はこれは、神獣とエレメンツとが循環しているのではもちろんなく、人々の認識過去から未来へと連続している証左だ。

いつか、私たち石器時代精神性を忘却してしまったのと同じく、これの意味を忘れるときが来るかもしれない。だがそれまで、60年120年180年300年720年1200年36000年と続いて行くし、そう続くと今の私たち想像できるのだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん