小学校低学年までは東京在住→北関東に引っ越しだったので、親に連れられて徒歩ないし電車で出かけた記憶は、幼少時に集中していたりする(北関東は車社会なんすよ)。
そして東京と言えば雑踏・人混みという印象が強いし、それはまあだいたいあってるのだが、ウチの親は、この人混みを巧みに避けて自分を連れて行っていたことに今頃気づいた。
例えば駅での乗り換えでは、大きな駅で乗り換えないよう、その前後の駅を使うようにしていた。
新宿の代わりに代々木・中野・高田馬場で、東京の代わりに神田で、上野の代わりに日暮里という具合に、上手いこと乗り換えていた。
やむなく大きな駅で乗り換える場合(池袋とか渋谷とか)はいつもの3倍位、自分の立ち振る舞いに口うるさかったっけ。
そもそも都内にいながら、大きな駅があるような場所には殆ど出かけず、大抵の用事はなるべく近場で済ませるよう、当時は電話帳をフル活用して調べていた。
徒歩で公園に行く場合は、人が集中する出入り口は使わないどころか、一切近づけさせなかった。
大きくなってから分かったけど、こういう人混みが誘拐犯ホイホイ・痴漢ホイホイであることを踏まえると、実に真っ当で現実的な判断だったと思う。
というか、彼らは人口密度が上がれば上がるほど元気になるという意味でも変態なのかも。
まあ、親に言わせれば当然のことをしたんだろうけど、とても感動してしまった。