早慶や東工大落ち、そして学歴コンプという人が多い大学に僕は通っている。そんなことから僕の通う大学は院試予備校とよばれているほどだ。入学したての学生で「君はどこ大落ち?」「大学院は××大学に行く」なんて会話をよく耳にする。
そこにいて最近分かったこと。ここ(僕の通う大学)と、ここより1ランク上の大学の違いは単に学力の違いだけではないということ。僕は入学したての時、ただ学力が足りなかったからここに来たんだろうと思っていたけど、それは違っていたんだろうな。
というのも、僕の通っていた高校は進度がとても遅く、数学なんて受験に間に合わせる気はなかったんじゃないかと思うほどだった。僕は学校の言われた通りに予備校にも通わず学校の進度と一緒に勉強していた。たぶん、学校の進度よりも先に進めて自分で勉強する、というような精神を持っていたら僕は他の大学に行っていたかもしれない。一言ことわっておくが僕は学校の進度の遅さに対する文句を言いたいのではない。たとえ、学校の遅い進度に合わせて勉強して、それだけで理解し受験に対応できる力があればそれは僕の通う大学のレベルより上のところへ行けただろう。
”1ランク上の大学”では、修士で勉強する内容を学部生のうちから学生が輪講形式で勉強をはじめるということをきいた。まあ僕の大学ではそのようなことは行われていない。それはさっき書いた精神が(僕も含め)ないからだろう。分からないところがでてきて突破できる学力がないから、もしそのような輪講があっても、続かないのかもしれない。
僕は物理学を専攻しているが、高校の時は大学に入れば物理学が分かるようになると思っていた。しかし大学は物理学を勉強することができる環境を与える場だと気づいた。自分から動かないいけなかったのだ。