働くことで人は自己実現ができる。
いや、自己実現では不十分だ。
無知蒙昧で何者でもないただの物体を、様々な力を与えることで怠惰を超克し一つの人間になるのだ。
サラリーマンでいることは即ち人間になるための修行と同じなのだ。
幼い頃は遊んでばかりいた。
しかし中学になる時に、遊びは一切禁止され、部活へ専念させられる。
趣味は要らぬ。
男女交際は堕落のはじまりだ。
一切の喜びを捨て、部活や勉強に人生の大切な時間を捧げる。
そう生け贄だ。
自らの人生の最も瑞々しい時代を無欲と無個に捧げることにより
我々は組織の中で人間になる喜びを得る。
その集大成が労働なのだ。
我々は個を否定し、組織の利益を最大の喜びに感じる。
給与など要らぬ。
働いて苦労して、それが給与なのだ。
金は自社株を買うことにして、あとは働くためのエネルギーを貯める衣食住のみに専念する。
もし、制服と社宅を与えていただけたら、よろこんで給与を辞退しよう。
家庭?子ども?
労働に必要とあらば求めよう。
ただ、自分の意見は持ってはならぬのだ。
この屈強な無個の精神を持った労働者が美しい日本の原動力であり、前衛で戦う兵士なのだ!!!
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