「仕事を任せる」という言葉の意味は「君一人が担当者なので、君がいなくなると仕事が止まる組織を作り上げる」ことではない。「任せる」とはなんだろう。信じる、に近い。しかし、信じてはいけない。ポーリングは必要だ。進捗どうですか? は任せているから出てくる言葉だ。任せていないのなら、こうやれ、あれやれ、と指示を出すからだ。これまで何社、何人も上役に接したが、任せるのが上手な人は少なかった。任せすぎが任せないかのどちらかだった。
私も、任せたり、任せられたりする位置になった。任せるのは苦手で、任せられるのは負担に思う。責任感、がいまだによくわからない。他人に求められるのは、すこし、気が重くて、けっこう、負担だ。じぶんでやってしまうと、自分でできる量しか作業ができない。だからどうしようもなく任せなければならない。だから任せるための準備をする。ちゃんと任せられるように。任せてくれた人には、こまめに報告をする。任せてくれてありがとう、って気分で。こうだから任せて安心してね、って思って。できれば。
ライフハッカー読者とか、意識高い系の人はリーダーを目指してるんだろう。大勢を使って目的を達成したい人がより理想の自分を目指す行動が、ライフハックだったり、啓蒙だったり、啓発だったり、意識高いなのだろう。
私は、そういうのは、苦手だ。
ライフハッカーの記事とか、自己啓発本とか、には、「職場の雰囲気をよくする」方法を見かけない。効率化を追及するばかりで、居心地のいい雰囲気を作ろう、みたいな記事はでてこない。歓迎されないのだろうか。任せられた時に負担に感じない職場づくりだったり、任せられたいと思える関係を作るとか、言葉遣いのほうが、意識高い系よりよほど大切だ。
話がそれたけど、私は任せられたくないんだよ。