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ある芸人の復帰と「トラウマ」の話 - いつか電池がきれるまで
に
nomitori 医者コントで「ガンです」みたいなのはみてて気になる、がん患者やその家族(遺族)は笑えないだろうなぁと、一方でなんでも自粛すりゃいいってもんでもないとも思うのだ…
というブコメがついているのを見て、まさにそういう状況があったので書いてみる。そもそもの元ネタとはほとんど関係ない。
自分は30代半ばなんだけど去年大腸がんなのがわかって手術をした(ステージIIIaだった)。
さいわい経過は順調で、今は抗がん剤を飲みつつ仕事にも復帰してて、なんというか死ぬかもしれない病気にかかってる感覚は正直皆無だ。
で、今年の正月いつものように実家に家族が集まったわけなんだが。
1月2日にテレビでやってる「東西寄席」みたいな番組を見るのがうちの家族の毎年の恒例なんだけど、番組の終わりごろに「日本語の病名は重苦しい感じでよくない、もっと軽やかなほうがいい」みたいなネタをやる人がいて、具体例として「がん」が出てきたわけ。
自分はそんな深刻に思ってないから「そうだよなーわはー」くらいの気分で見てたんだけど、なんか気がつくと一緒に見てた家族が明らかに黙りこんでるんだわ。
それに気がついたらもう気まずいのなんのって。何しろ自分が原因なわけだから。
自分が平気だといったってそれで家族が平気になるかっていうとそういうものでもないだろうしどうすりゃいいんだ、みたいな状態だった。そのネタが終わったら空気も元に戻ったからまだよかったけど(でもその話に触れられる感じはしなかった)。
そしてきっと自分だってもっと状態がかんばしくなかったらとても笑えない気分になった可能性も十分あると思うと、なんか、難しいよなあ、ほんと。