知り合って5回ほど会っただけだったから、無理もないといえばその通りかもしれないが、
その時の自分は、この気持ちを伝えなければという妙な正義感のようなものを抱いていたと思う。
今までの決して多くはない恋愛の始まりのすべては予定調和的なものだった。
その延長で付き合いが始まるといった具合の。
だから告白から始めるという、ある意味では王道の方法を取るのは初めてだった。
少し時間が経って思う。
相手が好きだからこそ生まれるモヤモヤした気持ちを、自分自身が抱えきれないばっかりに「告白」という名の下に相手に投げてしまったのだと気づいた。
身軽になりたかった。そんな想いは微塵もなかったはずだが、本当にそうか?と問われると素直に首を縦に振れない自分がいるのも確かだ。
不意にそんな重たい物を投げつけられた相手は困惑しているだろう。
抱えなくてもよいものを、急に抱えなくてはならなくなってしまった彼に対して私は申し訳ない気持ちでいっぱいになっている。
みんなこんな想いをして告白しているのだろうか。
それともある程度の勝算がある相手にしか、告白なんてしないものなのだろうか。
究極のエゴだったような気がしてならない。
年末に書き込んでた海外旅行増田か?