2014-12-27

俺は知的障害者の兄じゃない

弟は知的障害がある。といっても軽度で、年齢の割に幼稚なだけ、とも言えるかも知れない。16歳だ。

両親は自らが「良き障害者家族であるように努めていると思う。親は俺が「良き障害者家族」として生きることを受け入れていると暗黙のうちに思っている。だがそうじゃない。俺は弟が気持ち悪くて仕方がない。

電車で奇声を発する人間と同じ車両に乗っていて気持ち悪いと思わない人は少数派だろう。俺も気持ち悪いと感じる。他人についてはそのような感想を抱くのに、果たして弟にはそのような感想を抱かずにいられるだろうか。

体格も大差ない弟が一日中PCYouTube音楽を聞いて大声でカラオケをするのを、どうして黙って笑って耐えていられるだろうか。家族四人で寝ている部屋で夜な夜な弟が自慰行為している様を暗がりの中で目撃して、どうして正気でいられるだろうか。

幼少期に親の手を掛けさせて俺を放っておく原因になったあいつをどうして憎まずにいられるだろうか。高校トラブルを起こして不登校になりかけた俺を突き離して弟に構い切りだった親をどうして赦せるだろうか。

自分結婚して子供が生まれたら知的障害かも知れないという恐怖感を植え付けた原因が弟と親だ。優生学なんて滅んだ学問だと判っていたって怖いものは怖いんだ。

弟は障害者雇用してくれる企業に数年のうちに就職するだろうが、収入は高が知れている。少ない収入である自営の親の会社は十数年のうちに親父の手で畳まれることになっている。

俺はこんな家族のためなんかに働きたくはない。

障害者なんて生むべきじゃない。

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