いわゆる「やおい作品」において、男性同士のベッドシーンにで胸部を愛撫する場合、いわゆる「乳首責め」主に乳頭およびその周辺部のみが対象となる。
一方で女性の場合は乳頭のみでなく、胸部全体を愛撫されることが多い。
これは、女性の胸部は、脂肪によって乳房が形成され、それ全体をかたまりとして「おっぱい」と認識されていることによる。
脂肪によって形が形成されることにより、「つかむ」「変形する」「揺らす」「挟む」等の様々な行為が可能となっている。
しかし、男性の胸部には脂肪がほとんどなく、「おっぱい」という独立したものではなくあくまで「胴体」の一部として腹部と複合的に捉えられる。
したがって、その中で目立つ一点の部位として「乳頭」が相対的に注目されることとなる。
だたし、一部男性においても、鍛え上げた大胸筋により擬似的に構成された乳房、いわゆる「雄っぱい」というものが存在する。
大きさは鍛え上げたとしても最大でCカップ程度と女性の「おっぱい」よりは大きさでは劣る。
しかし、「おっぱい」はほとんどが脂肪で構成されており、外部からの力により受動的にしか動かないのに対して、「雄っぱい」を構成するのは主に筋肉である。
つまり、能動的に動かすことができるという点において、「雄っぱい」は「おっぱい」とは異なる可能性を秘めている。
「雄っぱい」の限界として、それを持つことができるのは全身を鍛えているか、太っていることが前提となる。
「スレンダー巨乳」という体型は女性でこそ魅力的なものとして捕らえられるが、痩せ型の男性で胸部の筋肉のみが発達しているという体型は魅力よりも違和感を持つ者が多数であろう。
このように、痩せ型~普通体型に巨大な乳房は、女性の場合はさほど不自然ではないが男性の場合は大きな違和感が伴うこととなるだろう。