子どもはかわいいらしい。かわいいからFacebookに写真を投稿するのだろう。
子どもをかわいいと思えることが少ない。皆無ではないが、少ない。ショッピングセンターなんかで騒いでいたり泣き叫んでいたりする子どもを見ると、不快になる。
いい大人だから、泣き叫んでいる他人の子どもを見ても、怒りを表明したりはしない。電車にベビーカーが乗ってきたら、大変ですねと思うし、自分にできる協力はもちろんする。友人の子どもをあやすこともできた。かわいいとはあまり思わなかったけど。
いい大人だから、社会的に正しいとされる態度をとれる。敵対的な行動をとるのではなく、黙ってその場を離れるというような対応ができる。表面上は、愛情を持って微笑んだりもできる。子どもが好きじゃなくても、そんなに困ることはない。
関係ないかもしれないけど、ネコやイヌなんかも好きじゃない。かわいいんだろうなとは思う。かわいいなとはあまり思わない。
ネコやイヌについては、好きじゃないと表明することが難しくないので気楽だ。控えめに「そんなに好きじゃないんだよね」とか「ちょっと苦手なんだ」とか言える。子どもについては、そういうわけにもいかない。
自分だって、誰かに「子ども嫌いなんだよなー」とか言われたら返答できないし、そいつには社会不適合者のレッテルを貼って距離を取ることになるだろう。
これからどうなるのかなと思う。
もっと歳をとって、判断力の衰えた老人になったときに、子ども嫌いがひどくならないかなという不安もある。いまのところは自分の子どもはいないし、できる予定もあまりない。
どうなるのかなあと思う。
子供は宇宙人みたいなもんだからな。 自分自身の子を持たない限り、好きにはなれんだろ。