と考え、やはり自分は弱者であり「甘えている」と叱咤される側の人間にすぎないことを最近自覚した。プライベートと仕事の時間をバランスよく取ることはどうやらこの国は難しい事らしい。雇用の安定性を諦めるなら両立は容易いが、正社員という身分でなくなるのは将来に大きな不安の影を落とすようだ。将来、不安、将来、不安、将来……といった単語の頻出度ときたら。
終身雇用制が崩壊している現在でも「正社員」は雇用が安定しているという点においてはとてつもない魅力のようだ。福利厚生・ボーナス・退職金等など正社員でしか得られない部分も大きい。
しかし会社にはよるにしても、場合によってはプライベート(個人的な時間)の大部分を犠牲にしてまで労働することを要されるのは酷である。それに応じられなければ正社員という身分を諦めるしかない。己が良いと思った会社に出会えるまで会社を転々とするということも許されない状況は(転職回数は少なければ少ないほど有利である)、労働者にとって地獄だ。