http://anond.hatelabo.jp/20130726150418 となんか境遇が近かったので。
コミケで薄い本を出すのではなく、DLsiteなどでダウンロード販売をする、いわゆるデジ同人というやつだ。
内容はオリジナルで、絵はドヘタクソだったが、自らのニッチな性癖を狙い撃ちしたこともあり、DL数は順調に伸びていった。
ダウンロード同人市場は、商業誌ではドン引きされるような特殊な性癖でも、それを待ち望む人が一定数おり、彼らは口は出さないが金は出す。最高のお客様だと思った。
一つの作品にかけるのは一ヶ月~二ヶ月といった所で、当初一作の売り上げは20~30万といったところだった。
時給900円のバイトに比べたら圧倒的な収入だった。僕は即効でバイトを辞め、デジ同人にのめりこんでいった。
その後、どんどん同じジャンルで作品を出し続けると、絵も上手くなり、ファンは着々と増えていった。
3年になり、作品を少し一般層寄りにしてみると、ついに一作の売り上げが100万を突破した。
4年になって、年収は900万に達した。
もはや就職する気なんて起こらなかった。
今のところはまだ順調だ。
しかし、この増田のように、何かのできごとをきっかけに、僕も一瞬で終わってしまうのだろうなと思った。