先に、海外ではどういった状況なのかといったことはあまり存じないことを謝っておく。
演奏会情報を見ると軒並み18C中期から19C初期の曲目ばかりが並んでいる。
同じ曲目ばかり演奏し続け、「この曲いいだろ?良い曲だから何度でも聴きたいよな?」とドヤ顔で言い張っているが、クラシック人口が減り続けているという事実は大きい。
オリンピックにおけるレスリングは、今まで鼻高々に自分の地位を主張していたが、変革を迫られている。
業界内だけで自己満足しているだけでは、オリンピックの様な大衆的な場所にはいられない、ということだ。
クラシック業界も、新しいかたちを取り入れていかなければ大衆に受け入れられ、生き残っていくことは出来ない。
絵画の世界では、大家の作品の展覧会と並んで新鋭作家の展覧会がおこなわれている。現代美術の美術館も多く存在する。
映画の世界では、先に目に入るのは最近の作品ばかりである。古典の作品は名画座など手軽に鑑賞できる施設がある。
著作権の問題も大きいのかも知れない。
最近では、2004年に著作権が切れたラフマニノフなどは、ここ数年で一気に人気を増した。