現在、卒業に向けて猛烈に修論を執筆中なのだけど、ふと周りを見回してみると『研究に興味がないのに、修論に追われている大学院生』がすごく沢山いることに気がついた。
(※ここでは『研究に興味が無い』の定義を「院生の間に一度も対外発表をしていないこと」とする)
よく考えてみるとこれは凄く不思議だ。
「なぜ、研究に興味の無い大学院生がこんなに量産されるのか?」という疑問について考えていたら妙な構造に気がついた。
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①大学生の就職活動は3年生から始まるため、進学するか就職するかの判断は実質4年生になる前に終えている場合が多い
②多くの理系大学では4年生から研究室に配属されるため、そこで初めて自分の研究への適性が分かる。が、9割の人には興味も適性も無い。
結果として、問題を先送りするタイプの人は漏れなく大学院へ進学し、興味も適性も無い研究に従事することになる。
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ということで、元凶は就職活動の時期な気がしてきた。
大学を卒業した後に就職か進学かを選べるなら、大学院に(とりあえずで)進む人はここまで沢山いないのではないか。
やりたくもない役にも立たない研究のために高い学費を払って2年間も費やすくらいなら、新卒の就職活動を1年間遅らせて、大学院に進むか就職するかをじっくり決めさせてあげた方が日本のGDPにも貢献できるような気がする。