2012-08-11

SAPIOとくしゅうのかんそうぶん」

amazonレビューで書こうと思った文章。政治的話題はセンシティブであり、また以下の文章は特定政治勢力を糾弾しているようにもとらえられるため、匿名のこの場に晒す

【以下本文】

保守の視座より昨今インターネット上に跋扈する「ネット右翼」を考察する特集目当てに購入。

ネット右翼」関連の記事は「週刊金曜日」や「現代理論」といった左派雑誌では掲載されることはあったが、保守系立場を取る雑誌で特集されるのは珍しい。そのため先述した左派雑誌のように、ネット右翼の持つ歴史認識等に関する批判は見られなかった。さて、同特集ではネット右翼無知蒙昧さなどを憂慮する保守系知識人らの、ネット右翼に対する注文に紙幅が割かれていた。読者層や同誌の論調を鑑みた場合致し方ないのかもしれないが、ネット右翼という現象の考察を期待していた小生にとっては少し不満が残った。一方、安田浩一ルポタージュや阪大辻大介教授の調査分析等は興味深く拝読した。

正論」や「文藝春秋」、「世界」、「現代理論」といったオピニオン雑誌とは若干毛色が違うため、オピニオン雑誌研究紀要ほどの深い考察はなされていない。しか保守立場からネット右翼」という現象を捉えたという点において、同誌の特集は示唆に富むものであるといえるだろう。

【以上】

ネット右翼」と普通右翼は峻別する必要性があり、また「ネット右翼」は従来の保守潮流から遊離した存在としてとらえるべきであろう。また、保守的立場をとる人々は、「ネット右翼」と袖を分かつ必要があるのかもしれない。

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