嫁の朝食が美味い。
もちろん夕飯だって美味いが、三食のうち一番時間もコストもかける夕食が美味いのはある意味当たり前である。「夕飯が美味い嫁」よりも「朝食が美味い嫁」のほうがレア度は高いと思う。
ちなみに、別に調理の腕がプロ級というわけではない。下手ではないが、時には焦してしまったり味が薄かったりすることもある。
旅館のような朝食が出てくるわけでもない。俺は起きたばかりは食欲がないので、朝食から焼き魚なんて出てこられても困る。トーストとコーヒーで十分だ。
しかし、まずそのコーヒーが美味い。近所の自家焙煎している店から豆を買ってきて、その都度挽いてドリップで淹れてくれるのだが、温度も濃さもいつも絶妙である。これはズルい。コーヒーさえ美味しければその日の朝ごはんは勝ったも同然である。
更に、パンが美味い。2日に1回はホームベーカリーの焼き立てパンが出てくる。焼き立てのパンって、耳が美味いんだぜ。何もつけなくてもそのままいける。
残りの日は、前日に焼いたパンが出てくるんだが、これもちょうどいい塩梅にきつね色にトーストされて出てくる。カリッとした表面にバターを溶かして食うと、焼き立てパンとはまた違う美味しさである。
そして、パンだけでは栄養のバランスが悪いからと、小皿料理をつけてくれるんだが、これが日替わり。
食欲のない俺のために、フルーツやヨーグルトのことが多いが、二日酔いの日には自家製ドレッシングをかけたトマトなんかが出てきて、これが実に美味い。さっぱりした酸味で食欲が増す。
また、密かに楽しみにしているのが、前日の夜がカレーだった時の、「2日目の朝のカレー」である。焼き立てパンと味のしみたカレーの組み合わせはもう、殺人的な美味さである。
こうやって書きだしてみても、別に特別なものは何も出てきてないのだが、それにしても美味いのである。
「美味さ」というのは、難しい調理技術とか、高級食材とかとはまた別なところにあるのだなと思う。
朝食を食べる習慣のない人はつくづく損をしていると思う。これだけ安上がりな幸せは他にない。
朝カレーと焼きたてパンと聞いただけでじゅるり。 恋人との週末モーニングはそのメニューにしよう。記事書いてくれてありがとう。
いろいろ書いたけど消した! ただ一言。もげろといっておこう。
女性が食事を造ることを賛美することによって女性の抑圧に加担しているミソジニーの増田