2011-11-09

児童ポルノ共有で61カ所を一斉に家宅捜索、38人を逮捕書類送検。ほか23ヵ所は?

児童ポルノ容疑で一斉摘発 県職員ら19人逮捕

http://www.chibanippo.co.jp/cn/news/national/64485

警視庁愛知千葉など16道府県警は8日までに、ファイル共有ソフトを使ってインターネット上で児童ポルノ動画を配ったとして、児童買春ポルノ禁止法違反などの疑いで23都道府県の61カ所を一斉に家宅捜索・・・19人を逮捕した。ほかに19人を近く書類送検する。

一ヵ所につき一人と考えても23ヵ所の家宅捜索空振り。

警察面子をかけた全国一斉家宅捜索で6割ちょっとの検挙率というのははっきり言って杜撰ではないか。(いや優秀な方だと言われるとあれだけど)

何の罪にもならないにもかかわらず家宅捜索された者は誤認捜査冤罪と感じるだろうし、一般的な市民感覚から言っても冤罪の語は大げさではない。

市民基本的人権擁護のために捜査機関は謙抑的でなければならないという謙抑性の観点からも問題だ。

 

また、4割も外れが出る当てずっぽう捜査だとわかってしまえば、違法アップロード者も対策を立ててしまうだろう。

おそらく警察児童ポルノアップロードしたIPからプロバイダに住所を開示させ、家宅捜索していると思うが、警察からはそのIPが使われたことはわかっても誰が使ったかまでかはわからいから、家宅捜索目的ひとつ容疑者が当該IPを使って違法アップロードした証拠を得ることだろう。

そうすると、違法アップロード者としては、当該IPを使える者が他にもいたことにするため、HDDをtruecryptなどでまるごと暗号化して証拠を出さないようにした上で、兄弟や親子のうち誰がアップロードたかからないようにしたり、友人と回線を共有したり、わざと野良AP化したりすることが考えられる。

対策をとった違法アップロード者は逃げ、さらに冤罪が増える可能性があるのだ。

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