2011-01-24

ありがとう

俺はある女性依存していた。

その女性自身というより、俺と女性がつくりだす環境にと言った方が適切だと思う。

俺は去年就職活動をしていた。そして彼女社会人一年目だった。

俺は先の見えない就職活動に苦しみ。

彼女社会人一年目で尚且つ初めての一人暮らし

俺は就職活動を忘れることのできる環境を求め、彼女は誰か頼れる人間を求めた。

俺たちは出会ってお互いのことをよく知らないまま付き合いだした。正直、俺たちは別にお互いのことが好きな訳じゃなかった。

俺は単純に辛い現実から逃げたくて、それを忘れることのできる環境を求めていただけ。

彼女は誰か頼れる人間がすぐそばに欲しかっただけ。

彼女はそれに感づいていたのだろう、私のことなんて好きじゃないでしょと会うたびに聞いてきた。

正直俺はそれが面倒くさくて仕方が無かった。だって好きじゃない事を誤魔化さないといけないし

なんと言っても、自分の醜い部分をえぐられるようで辛かった。

ただ俺が直面していた辛い現実からすれば一億倍ましだった。

愛してるよと言ってしまえばそれで終わるのだから

そして俺の就職活動が終盤に差し掛かり、精神状態が最高に不安定になり睡眠も十分に取れなくなったとき

彼女も初めて仕事を一人で任されてかなり追いつめられていた。

当然俺たちはそこで喧嘩をして別れた。

俺の求めていた環境をつくれる彼女はそこには居ないし彼女の求めていた頼れる男はただの精神不安定なクズ野郎になってしまっていた。

別れた途端俺はすべてから解放されたなんとも心地の良い気分に襲われた。

それからだ、うまくいかなかった就職活動がいきなりうまくいきだし。

あっという間に内定までたどり着いた。

結局、就職活動の辛さを誤魔化すためにしていた行為が、いつの間にか一番の悩みになっていた。

もう俺は二度と同じ過ちを繰り返さないだろう。

同じ状況になったとしても、同じ結末を迎えることは無いだろう。

そして、彼女感謝する意味は無いけど、ありがとう。

俺は多くをこの経験から学ぶことができたよ。

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