2013-10-23

結婚してなくて良かったなあと思う瞬間

自分ダントツで「風邪を引いて寝込んでいる時」だ。

普通の人は逆に、そうした心細い時に「家族がいればなあ」と思うようだ。先日のYahooかなんかのアンケートで「結婚して良かったと思う時」の男性の1位/女性の上位にランクインしていたのも確か「病気の看病をしてもらった時」のようだから自分のような人間はむしろイレギュラーなのだろう。

喉が痛い時はショウガ湯を作ってマスクをして首の周りにタオルを巻いてよくうがいをする。栄養をとって汗をかくためにネギニンニクと根菜をたっぷりとる。とにかく厚着をして早めに寝る。汗のかきっぱなしは良くないので、濡れた寝具やパジャマはきちんと取り替える。実家で両親(主に母)からしてもらったことを、風邪を引くと自分自分に対してやるようにしている。

男と暮らしていた時はこれを相手に対してもしていた。自分風邪を引いた時にはやはり自分で同じことをして、「具合が悪いから朝食を作らなくていいと言ってくれて助かったな、今日夜勤だし、普通同棲相手と違って夕食を作らずに済むのは楽でいいな」などと考えながら寝込んでいた。

「看病もろくにしてくれないなんてハズレの男と付き合ったのね」なんて思う人もあるかもしれないが、世の中には体調の悪い妻に「俺の飯は?」などと言い放って無理に家事をさせたり、自分一人だけ外で飯を食って来てそれを思いやりだと思っており、妻の食事や子供の世話のことなど気にもとめなかったりする鬼畜の極みのような男もゴロゴロしていると聞くので、そのような大ハズレに比べれば大分マシな男であったろう。

風邪を引いて喉が痛む、頭が痛む、節々がきしんで鼻がつまり微熱で体がだるくて一刻も早く横になりたい、そんな苦しい時に家に世話の必要子供がいたら、仕事から帰って来る亭主のためにちゃんとした家事をせねばならないとしたら、などと考えるといつもゾッとする。

自分はまだ仕事を持っているからいい。小さい子供がいて働けない主婦が同じ愚痴を吐いたら最後寄生虫の分際で家事育児をさぼろうなんて職務怠慢だ。男は多少の体調不良でも休めずに会社へ行っている。亭主の代わりに出勤も出来ないくせに看病して欲しいなんて甘えるな」などとボロクソに言われるのだ。

独身はいい。誰も自分の世話をしてくれない代わりに自分も誰かの世話をしないで済む。面倒を見なければならない誰かに煩わされることも、側にいるのに面倒を見てくれない誰かに失望することもない。

弱っている時には独りぼっちの有難みを痛烈に感じる。

誰にも煩わされずゆっくり休めたおかげで今日は昨日より体調がいい。今夜も温かくして早めに休もうと思う。

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