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2014-05-19

江ノ電JK

時間があれば、鎌倉から江ノ電に乗ってみてほしい。時間帯は平日午後4時台がおすすめだ。

運が良ければ、300型の車両を捕まえることができる。その際、始発駅だからといって長椅子に座ってはいけない。ドアの脇に立つべである。理由は後述する。

300型は昭和30年代に生産された本当に古い車両で、狭い車内や木造りの床に包まれると、自分が生まれてもいない時代のものにもかかわらず、何かひどく懐かしい気持ちになる。

それだけでも感無量なのだが、電車鎌倉高校前に着くと、大量の女子高生が乗り込んでくる。季節柄、女子高生は汗ばんでいて、車内には一気に若い汗の匂い体臭が充満する。女子高生の中には一定数の男子高校生が含まれているのだが、無視するよう俺は訓練されているので問題はない。

狭い車両なので、いきおい女子高生との(物理的な)距離も近くなる。座っていては女子高生との距離は遠くなる。立っていなければ。しかし、混んだ車内であらぬ誤解を招いてはいけないので、両手は高く上げて目に付くところにおいておくのがいい。そして静かに、だが深く深呼吸をするのだ。

50年走り続けた車体と、郷愁をさそう高校生の汗の匂い。目をあげれば、変わることの無い太平洋大海原が広がっている。

そんな瞬間、変わらないものに触れた幸福感と、自分が失ってもう二度と手に入れられないものに対する孤独感との狭間で、ひどく泣きたいような気持ちになる。でも泣いてはいけない。平日4時に電車の中で泣くおっさんは、本物の変態である変態は自らの心に閉じこめておかなければ。

女子高生は大抵藤沢まで乗るので、藤沢までこの感傷に浸ることができる。まさに至福の時だ。

終点藤沢駅のホームに降り立ち、人々(主にJK)が立ち去って行くのを眺めながら夕方の改札を抜けて行く時の寂寥感ときたら…

そのうち、何処か別の街でも同じような時間を過ごしてみたい。

広島電鉄白鳥線あたりには似たような時間帯があると睨んでいるのだが。

 
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