2023-03-08

大学生になってから映画いっぱい観て、有名どころはざっくり抑えた。それでも未だ、ガキの頃DVDが擦り切れるくらい観たスターウォーズが与えてくれた興奮や、空想の素晴らしさの何たるかを未だ超えることがない。

SWが名作なのもあるし、慣れや愛着による補正も大きいと思う。でも何より、自分フィクションに求めてるものが、現実から離れる所にあるからだと思う。

作り話は素晴らしい。

心躍る物語はそれだけで観る価値がある。それに寓話を混ぜ込めば、理屈だけでは至らない納得の境地に実感を以て現実に思いを馳せる事ができるだろう。

劇的でなくとも、リアルっぽい人間関係ちょっとの嘘の愛を込めたら、たちまち胸打たれるものになる。それを観て、自分人間関係を顧みるのも良い。

でも自分もっと、遠い昔、遥か彼方の銀河系へ連れて行ってくれるような物語が好きだ。

SWも友情や愛に恵まれなかった親と恵まれた子の人間ドラマを対比的に描き出す。それは勿論大きな魅力だ。しかし何より、その世界観自分を惹きつけてならない。

色んな容姿生物、色んな機械が色んな言葉を交わし合う。現実を見ているだけではとても辿り着けない興奮に誘ってくれる。空想からこそ、空想しか行けない、現実限界を超えた場所だ。

ヒューマニズムに胸打たれ人の愛を信じるも良し。逆に露悪的なストーリーに触れて人の善性の限界を考えるも良し。不条理物語を観て世界無常を感じるも良し。作り話のナラティブを通じて社会問題に関心を抱くも良し。

でもやっぱり、ライトセーバーを振り回す妄想には勝てない。空想であっても、その時感じる喜びは紛れもなく現実のものだ。

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