2022-09-01

死んだキャラクターを好きになってしまった

タイトル現象のものは割と普遍的で態々書き出すようなネタではないかもしれない、でも今回このように書き殴っているのはその相手がただキャラクターとしてもコンテンツとしても死んでしまった、そう思ったからだ。

2020年頃を覚えているだろうか、その頃バーチャルキャラクターが何人も何人もネットコンテンツを発信するために生まれては消えていった事は人によっては記憶に新しいと思う。

しかしながら私はその頃も、恐らく今も造詣深い訳ではなく一部の有名どころを時折視聴して楽しむくらいだ。

今回話題に出させてもらうそんな死んだ彼女も、その頃に数本の歌の動画を上げて静かに活動を見せる事なく消えていた、登録者数は千人前後だ。

私がそんな彼女を見つけたのは2022年も中頃に、あるアニメの曲が凄まじくうろ覚えで仕方なく力技で数百分もあるメドレー動画から掘り出した後、その歌の動画YouTubeで漁って満足してた時だ。

3Dモデルと殺風景ステージで、マイクを片手に力強くその歌を歌い上げた彼女動画がそこに転がっていて、そんな歌声に心打たれた私は数刻も無くそ情熱冷や水を掛けられた。

何せ彼女はそれこそ両手で足りるか足りないかくらいの数の歌動画を残して消えていたし、Twitterや他の媒体でも音沙汰なく、ではグッズの一つでもないかを探ろうと何もなし。

思えばバーチャルアーティストというのはひどく儚いモノで、有名な人はそれこそやれ中身だなんだと繋がるものを望まなくとも掘り出されるが。

今回の彼女を覚えているのは千人も無く、そこにあるのはネットに転がる匿名の誰とも知らない動画しかない、そう言ったものから先を見通すのはとてもではないが無理だ。

ただそれでも私はその出会いを喜んだし、歌動画を何度も何度もリピートし、携帯に入れて隙間の時間も聞き続けている。

恐らく彼女は息を吹き返すことも無いし、これからもこの数本の動画に込められた歌声を楽しむことしか出来ることはないが、こうして残された物と二年ほど遅かれど出会えたのは幸運だと思う。

もしこれを読んでくれた貴方が少しでも興味を抱いてくれたなら、project.allyと調べてみてほしい。

そして少しでも気に入ってくれたのなら、密かに心のどこかで復活を待ち望む拗らせたファンの一人に加わってくれたら嬉しく思う。

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