2022-08-11

anond:20220811123828

"物価上昇を通じて経済の好循環をつくるという「リフレ論」は幻想だった。大々的な社会実験の結果、そのことが明白になった。"

"「近年、多くの経済政策実施されてきたが、結果として過去30年間のわが国の経済成長は主要先進国の中で最低レベル」「初任給は30年前とあまり変わらず、国際的には人件費で見ても『安い日本』となりつつある」

安倍氏はこれをアベノミクス批判と受け止めた。「安い日本という表現おかしい。アベノミクスをなんだと思っているんだ」。安倍氏はそう漏らしていたという。(朝日新聞2022年6月3日

 この報告書は最終的に、安倍氏からの強い申し入れで次のようなくだりが盛り込まれた。「我々は平成24年末に政権を取り戻し、『アベノミクス』によって(中略)革新的政策を実現した」。それに続いて、GDPが約560兆円まで増加して史上最高水準となったこと、雇用も約440万人増加したこと、史上初めて有効求人倍率が全都道府県で1を超えたことなどが詳しく記された。

 とりわけ雇用改善安倍氏が「アベノミクスがもたらした成果」として強いこだわりをもって明記を求め、盛り込まれものだった。"

"安倍氏が昨年来、講演のたびに「日銀政府の子会社。紙とインクコスト20円で1万円札がどんどん刷れる」とややセンセーショナル表現リフレ説明を重ねていたのも、アベノミクス路線は健在とアピールたかったのだろう。"

"20209月首相を退任した安倍氏最初に受けた単独インタビュー読売新聞20209月20日)で、「政権レガシー政治遺産)を何と考えるか」という質問を受けた安倍氏があげたのは、今もこだわり続ける「400万人超の雇用を作った」実績だった。

さらにもう一つ、意外なテーマを挙げた。それが「2度の消費税率引き上げを行った」ことだった。

 あれほど消費増税をいやがり、財務省を遠ざけ、2回も異例のかたちで消費増税を延期してしまった安倍氏が、みずから消費増税を「政権遺産」にあげたのである。その理由として「伸び続ける社会保障費に対応し、国の信認を維持するため」とも述べている。"

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