2022-07-31

役割語(男言葉、女言葉)にちょっとした違和感おぼえるとき

以前にどこかで読んだが、例えば英語で "Stop!" と言うセリフ

男が言うと翻訳は「やめろ!」と命令形になるが、女が言うと翻訳は「やめて!」と懇願口調になりやすいという話。あと「やめなさい」という丁寧語にもなりがち。女の方が丁寧に言うことが多い、という通念があるからだろうか。女が命令形で喋ると「乱暴だ」「無礼だ」と言われがちなので丁寧語で話すのが身についてるということもある。のび太のくせに生意気現象

ここまでは前置きで、自分でもどう考えていいのかわからないことがある。NHKFM、土曜夜9時「ワールドロックナウ」の渋谷陽一氏の歌詞朗読コーナーについてである

ロッキンオン編集長渋谷氏番組世界(というてもほぼ英米)のロック中心に紹介する番組である。冒頭15分くらいは新譜出たばかりのミュージシャンを紹介するのだが、渋谷氏歌詞朗読して紹介することが多い。

で、この歌詞翻訳がもうバキバキ役割語なのである女性ボーカル曲なら「私〜」「〜なの」「〜なんだわ」という調子

いくらなんでも過剰過ぎないか〜?といつも思ってしまうわけだが、これは男性で老齢の渋谷氏が読み上げるからそう思うのだろうか?と考えてわからなくなる。

しかし今から思えば、ロック雑誌翻訳役割語が過剰だった気がするのだが、当時(90年代)はどこもそんなもんだったのだろうか?今でもそうなのだろうか?

…と思って今ネットをチラ見してきた。ロッキンオンインタビュー翻訳記事が見つからん(検索10秒。諦めが良い)。ローリングストーン誌のウェットレッグインタビューでは役割語は抑え気味だが、彼女たちの個性のせいかもしれない。VOGUE誌のビリーアイリッシュインタビュー記事では、アイリッシュ以外にも色んな人が彼女について語っていて役割語はかなりはっきりしている。アイリッシュ父親が「彼女ファンが言いそうなこと」を語る場面ではしっかり女言葉になっていて、女性ファンの話なのだな、とわかる。(しかし原文読むとファン性別は書いてないのだ。別に男が女言葉使ってもいいのだが。女の役割語使うのは女だと解釈するのが普通だろう。あるいは関西弁なのかもしれない。絶対ちゃうやろけど。)

雑誌翻訳役割語具合調べるのも面白そうやなと思ったけど面倒くさいので誰かに託すわ。オホホホ(関西弁お嬢様)。チャウチャウちゃうちゃう

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