2022-07-02

映画化というのは基本的危険である

新しい物を買う時に、価値体験の前に金を払うか、価値体験の後に金を払うかでビジネスが大きく違う

 

飲食店が分かりやす

先に払って食べるのだと、その食べ物がまずかったときでも注文した分の商品が出てくる

後払いだと、その食べ物がまずかったときに注文を最小限に留めることができる

 

スーパーで買うような商品というのは基本的に先払いであ

商品を使う前に金を払って、使って見て初めてその良さが分かる

もちろん二度目の購入の際は別である

 

後払いというのは珍しい、最初に売り手が損をするから

中身に自信があるだとか、入り口ハードルを下げたい時に後払いにする

あるいはサブスク型の場合にも後払いだったりする

これは基本無料フリーミアムモデル)と同じ構造

 

◯ 価値体験

● 支払い

とすると

 

先払いは ●→◯ であり

リピート購入は ●→◯→●→◯→●→◯ である

後払いは ◯→● であり

リピート購入は ◯→●→◯→●→◯→● となる

 

リピート購入(サブスク)してもらえるのであれば初回で損しても問題ないとわかるだろう

 

両者の戦略は大きく異る

先払いはとにかく「良さそうだと思われる」ことが重要である、実際に良いものであるかどうかは関係ない

特にリピート購入しないタイプ商品は、買ってもらえさえすれば後はどうでもいい(口コミとかがあるからそんなことないけど)

後払いはとにかく「良いもの」ことが重要である、そしてそこからどう金を落としてくれるかと考える

 

漫画は後払いであることが多い

そしてアニメは後払いの最たる例だ

しか映画は先払いであ

映画戦略は「面白そうと思わせる」ことであるが、実際の中身はどうでもいい

そういうビジネスモデル

面白そうと思わせる」ために後払いであ漫画アニメ活用している(持ちつ持たれつ)

まり売り手としては、フリーミアムモデルファンを増やして「映画化で最後に1回騙す」のが最適解になる

もちろんそれが面白ければ良いが、面白くなくても問題ない

から映画化というのはハズレが存在する

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