2021-05-28

夢日記 プロポーズ

学生時代からの知り合いにいきなりプロポーズされたので、数年前に運勢を見てもらった占い師に再び相談することにした。

占い師の家は、古民家なのに妙に天井が高くて階段が多い。どうやら土木作業員の人とその家族下宿させているようで、玄関先では子供がドタドタと走り回って騒いでいた。

私は占い師質問した。

「以前ここで占っていただいた時、『次に付き合う人とは一年で別れる』と言われました。それなのに交際をすっ飛ばし結婚なんかして大丈夫なんでしょうか」

占いの結果はそうだけれど、結婚において大事なのは気持ちからあなたが彼を好きなら、行く末だけを気にしてプロポーズを断ったりすると、この先ずっと後悔するかもしれない」

なるほどな、と思いつつ古民家を後にした。

プロポーズしてくれた知り合いは、まともな性格でまともな生活をしている人だった。少なくとも嫌いではない。

「とりあえず結婚しようかな」と思いながら自宅に帰ると、我が家はきれいさっぱりなくなっていて、敷地内はコンクリートの地面にパイプ椅子と長机が置いてあるだけの状態となっていた。

気の早すぎる母親が、「娘が結婚するならもう持ち家はいらない」と判断し、跡形もなく取り壊してしまったらしい。

仕方がないので、長机の上でパソコンを開いて動画サイトを観ることにした。隣の家との区切りになっている塀の上に、タコ足配線コンセントが設置してあったので、そこにバッテリーを繋いだ。

特に観たいものもなかったので、とりあえず好きなヴィジュアル系バンドの曲を流してみた。本来バラード調の曲がEDMみたいにリミックスされていて、歌詞雰囲気はぶち壊しだったけれどリズムは良かった。

夕陽をバックに海の上をはねる金魚映像音楽と一緒に流れていて、なんとなく楽しい気分になってきた時、近所のおばちゃんがやってきた。

どうやら私の家が取り壊されたと聞いて、わざわざ見に来たらしい。敷地の外を見ると、中学同級生だったAまでがうちの敷地を覗き込んでいた。私はAが嫌いなので、「わざわざ来るなよ」と思った。

Aは珍妙サングラスをかけていて、異様にガラが悪い雰囲気をまとっていたが、敷地の中に入ってくる様子はないので放っておくことにした。

おばちゃん敷地の隅々までをもの珍し気に見て、何やらひとりで感動していた。ホッとした私は、再び映像音楽に集中することにした。そのうち妙におだやかな気分になって、一生このまま画面の前にいられたらいいのにな、としみじみ思った。

おわり。

夢の中でプロポーズをしてきた男の人は、実在人物ではない。そもそも私が学生の時に知り合った異性は、今やどこで何をしてるか分からない人ばかりだ。

占い師に診てもらったことはあるけれど、現実彼女古民家住まいではなかった。

近所のおばちゃんは、実際に近くに住んでる人を二、三人ぐらい混ぜたような雰囲気だった。悪い人ではないと思う。

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