2019-11-08

妊娠出産奇跡だなんて誰も教えてくれなかった

30代前半、結婚5年目、不妊治療のため病院に通い始めて1年

排卵月経が疑われたのでクロミッド1錠を服用

卵胞確認をしてHCG注射を打って排卵させ、排卵確認しては着床安定のためまた着床を打つ。

妊娠したのは6周期タイミング法を終えた後の休薬期間だった。

薬も注射も使わずに卵胞は正常サイズに成長し、正常サイクル通りに排卵をして、妊娠した。

やたら体温が高いのは生理予定日前から分かっていた。

それでも2週間そわそわ不安になりながら待って、妊娠検査薬を使った。

初めて陽性になった検査薬を見て泣くよりも小躍りした。

よかった!よかった!バンザーイって。

でもそこから地獄だった。

陽性から3日後、受診して見てもらうと胎嚢が確認できた。

最終生理開始日から数えてもう6週と2日だった。

正常妊娠であることが確認できただけでその日は終わり。

小さく見える胎嚢の中は真っ黒だった。

この後くらいかつわりが始まりご飯が少しづしか食べられなくなり、えづいては胃液を吐くようになった。

翌週また診察。

今度は歪んだ胎嚢が見えた。筋腫のせいだと言われ、今日も胎芽は見えなかった。

先生からは「来週もう一度来て。そこで心拍確認出来なかったらちょっと…」と言葉を濁された。

また翌週診察。もう8週目に入った心拍確認出来なくてはおかしい。

でも胎芽どころか胎嚢もはっきり見えずに終わった。その日流産の宣告をされるのかと覚悟したが、先生からは「また来週」とだけ言われた。

9週目に入った。この日の診察で初めて胎芽を見た。

小さく見える胎嚢の中に小さい白い胎芽。

でも小さすぎて心拍確認は出来なかった。先生は「また来週」と「覚悟もして」と言った。

本当なら、普通なら、もう心拍確認できて、赤ちゃんは2頭身になっててもおかしくない。

ただHCG値の結果が良かったので先生も期待を込めて待っていてくれている、というのを看護師さんから聞いた。

もうここまでで、陽性が分かってから1ヶ月経った。

心拍確認が出来てから両方の両親に伝えようね』と言っていたので、夫以外は誰も知らない

常に吐き気があり、食べれるものは限られ、辛くてたまらないのにお腹赤ちゃんがいるのかどうかさえ先週まで分からなかった。

妊娠奇跡だというのは1年の通院で充分思い知った。

多い時は週に2回も3回も仕事終わりに病院へ向かった。

それでもダメ生理の度に泣いた。

クロミッドを使えばきちんと排卵するし、ホルモン値に問題は無いと言われていた。

夫も自主的に精液検査をしてくれて、そちらの結果も良好だった。

それでも妊娠までいくのに1年かかった。

そして私は陽性さえ出れば全て上手くいくと思っていた。

どんなにつわりが辛くても赤ちゃんのためなら頑張れると思っていた。

陽性が出たのに赤ちゃんがいるのかさえ分からないなんてことがあるなんて思いもしなかった。

今は病院でも心拍確認まで出来ないと「おめでとうございます」とは言ってくれないらしい。

私も言われてない。

来週の診察が怖い。最後まで信じる、なんてお花畑精神でいたらダメだった時に耐えられない。

でもダメかもしれないと思いながら過ごすのも辛すぎる。

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