2016-12-15

からしいネット恋愛のはなし

いわゆるネット恋愛というものにハマってしまい、会ったことも無い相手に執着した挙句、振られた。

ネット上の人間関係とは不思議もので、精神的な繋がりだけで成り立っている分、

お互いの心が本当に通じあっている気持ちになる。

最初は擬似恋愛と割りきっていた自分がどんどんのめり込んでいくのを、私は誰にも相談できなかった。

彼が私に夢中になっていたのはほんの数カ月で、

お互いに自分気持ち告白してしばらく経つと、彼は私に関心を示さなくなった。

彼の中では代わる代わる入れ替わるお気に入り女の子のうちの一人だったのだろう。

そんなこんなで彼に拒絶され、私はフラれた。会ったことも無い彼に。

屈辱的だった。これを見ている人は馬鹿らしいと笑うかもしれない。

幼稚なネット恋愛のよくある顛末だと。けれど私は本気だった。

こんなにも好きなのに、顔をみて大好きだったと伝えることも、別れの文句をいうこともできなかった。

思い出の場所も、一緒にみた景色も、匂いも、感触も、何も残らない。

現実恋愛の終わりとは違う虚無感だけが残った。

振られてしばらくは、食事も喉を通らず、学校も休んだ。

SNSで彼の楽しそうな様子を知るたびにどうしようもなく落ち込み、怒り、そんな自分に嫌気が差した。

ネット復縁の話や失恋からの立ち直り方を調べては、自分の歪んだ失恋と照らしあわせて虚しい気持ちになった。

この失恋を、くだらない架空恋愛ごっこでしたとゴミ箱に捨ててしまいたい気持ち

現実恋愛と同じように本気で好きになって、本気で頑張った恋だったと、認めてあげたい気持ちの間で揺れている。

この恋に費やしたたくさんのエネルギー無駄だったと割り切る勇気

本気だったのは自分だけでも構わないと受け入れる心の余裕もまだない。

ネット上での関係しか築けなかったというだけで、自分が本当に好きになった人との思い出を

自分人生の汚点にしてしまうのは虚しい。

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