過去問のやり方について。
順番について最も良いのはこれ
①設問を読む
②問題文を読む
③解答を見る
④なぜそうなるのかを考える
⑤解説を見る
①'問題文を読む
②'設問を読む
③'回答を考える
④'解説を見る
⑤'解答を見る
この順番、なぜかを説明しよう。
まず①②について。設問を見てから問題を読んだ方が問題文を読んだ時に必要な情報をピックアップする力が格段に上がる。無駄と思える部分を省いて読めるためトータルの時間が短縮できるのだ。
そして③④⑤について。これが最も重要だ。実は、自分で解くのは時間の無駄なのでやらなくてよい。解答を見たときになぜそうなるのかを設問と照らし合わせて納得できるか。これができること。それこそが問題を解く力があることの確認となる。これは、納得できたのならば次に同様な問題が出たときにも解けるしその根拠もしっかりと理解できている状態であるということだ。
一般的には解説を読んで理解してから回答を見て納得するのが正道でそうでなければきちんと理解して解答にたどり着いたとは言えないと言われる。学校の先生なんかは特にそういう傾向がある。答えだけ見てもそれは答えをただ覚えただけだから次に同様な問題がきても答えられないし応用も聞かないと言いがち。でもそれは違っていて、むしろ自分の中にきちんと残さないといけないのは設問と正答を結ぶ見えない道なのだ。これを明確に認識して、それが根拠だと言える状態にする。これにはただ書いてある解説を読んで覚えていてはできない。真剣に考えてなぜそうなるのか。逆にそうでなかったら問題のほうがおかしいと言い切れるまでに設問と正答との関係性をはっきりとさせなければならない。その段階まで来たら解説は鵜呑みにしてはいけないとわかる。むしろ自分が解説したくなるしそれが目指すべき状態だ。自分の中に確固とした根拠を見極める力をつけることがゴールなのだから。
そしてこれは受験が終わった後も一生役に立つ知識になる。問題に対して答えを見つける力。なぜそれが答えになるのかをはっきりと認識して答えることができれば他人が違う正解案を出してもなぜそれが違うかを説明できるのだ。また、現象と結果は情報として手に入るが多くの場合その理由に絶対の正解はない。そんな時でも自分なりの答え、または自分が直面している問題に限定した答えは導き出せるはず。ここにたどり着く方法はやはり上記の順番で問題を解く重要性を理解することと密接に関連している。
是非参考にしてほしい。