●起きるの章
猫を背負って町を出て、何かでっかいことをしたいんだと思う中流ドロシー(少年・トゥーナイヴス)。
猫(型マスコット、喋れる魔法少年のしもべという設定)のトト。
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●承るの章
台風がやってきた。暴風警報が発令され、休校になった。少年ドロシーは退屈だった。
飼い猫トトとバタフライナイフとカッターナイフとLEDのライトとかたく焼きしめたパンをリュックに詰めこんで家を出た。
書き置きには「パパママごめんね僕はヤンキー とても口じゃ言えないくらいの 退屈な大人になんかなりたくないんだ ドロシー」
街で遭遇した交通事故。台風の所為かやじ馬はいなかった。少年ドロシーと同年代の被害者。
即死だったのだろう。
足元のナイキのエアマックスは雨に濡れているがとてもきれいだった(状態が良かった)ので、ドロシーは盗って履いてみるとぴったりだった。
背負ったリュックからトトが姫姉さまの声で死んだ人のものをとるのはやめなさいって言った。ドロシーにだけ聞こえる声で。
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●転がるの章
道すがら出会うのは
過剰な知識が人格を破たんさせたのか、博士はラブドールで腹上死。しかし、そのとき奇跡が……。
自称マッドサイエンティストにして非科学的存在、メガネと白衣のDr.スケア=クロウ。
ブリキとは武力。労働13号(レイバー13orロボット13)という林業用自立歩行作業用機械にして、見た目はゴスロリ美少女。
あまりにも勇敢過ぎて、腰抜け呼ばわりされただけでプッツンきちゃうんです。
「誰にも腰抜けなんて言わせないぞ"Nobody calls me (man)chicken"」が口癖。
僕に踏まれた町にして僕が踏まれた町のルビータウンから出るために1人の少年と3人の美少女(非人間)と1匹の猫がたんけんぼくのまち。
町を徘徊する一行の邪魔をする暇人、「XA(イクサ)の戦士」が送り込む刺客たち。基本的に少女たちが勝手に倒してくれた。
だいたいそういう展開がワンクール続いた。最終回直前。中ボス的存在が登場。
少年ドロシーは両手にナイヴスを握りしめ、エアマックスで大地を踏みしめ、町を駆け抜けた(逃げ出した)。
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●結ぶの章
町から逃げ出した(逃げ出せた)、少女たちからも逃げ出した少年ドロシーと飼い猫トト。
辿り着くのは最果ての街トウキョウ。
だけど、本当は全部に認められたかっただけと10年後に気付きそうになるけど、そのうちドロシーは考えるのをやめた。
トトはもう死んだ。