男性の割合が比較的高く、あと高齢化も結構進んでいるような会社に勤めてる。私は事務員採用で6年前にたまたま空きがあって採用されたけど、ぶっちぎりで会社の中では若い。社内恋愛をしているんだけど、相手の男性は8つ上の人。それでも会社で2番目に年が近い。
社会人をやっていて、年上の男性と関わる機会が多いので、年が同じくらいの男性との接し方をだんだん忘れてしまった感はあった。社会人になると、異性の友達は急に離れて行ったし。
そして今年、うちの会社は4年ぶりの採用を踏み切り、新卒の子が入社した。若い。若すぎる。ピチピチ。声もでかい。足音もでかい。
私は高卒、彼は大卒なので年が同じくらいで、彼がとても私に親しみやすさを感じてくれているのは嬉しいんだけど、本当に一緒にいてカルチャーショックしか受けない。
まず、元気過ぎる。
私は喋るスピードが遅いので、彼がほとんど喋ってる。多分めっちゃ気をつかってくれているんだけど、私はとにかく喋るターンがこない。ずっと彼のターン!ずっと彼の話題!
フットサルとか最近話題の歌手とか車とか、そういう話題ばっかりで「ウワ、噂に聞くリア充だ」と思うことしきり。私はただただ若さとパワーに圧倒されて頷くのが精いっぱい。
そして、体力がすごい。
1日働けばうちの会社の人たちはだいたい疲れ果てて、各々背中を丸めて満足げに家に帰っていく。だというのに、彼は何だ。仕事が終わった後に「飲みに行きましょうよ」なんぞのたまう。すごい。体力と気力がすごい。
あと、すごく食べる。彼は二人分くらいの量を平気でたいらげる。上司たちも、彼の食いっぷりがいいことを気に入ってよく餌付けしている。だからあんなに体力があるんだろうな。動く分、人はカロリーを摂取しているのだな、と思わずにはいられない。
私は多分社会人をし始めて長いからかもしれないけれど、やっぱりなんとなく、同じ年代なのに10歳くらい違う年の子を相手している気分になる。
もちろん、馬鹿にしているわけではないんだけど、本当に「住む世界が違うんだな」という感じがする。
でも、若い人が入ってくれて、現場の人も少し元気をもらって元気になっている気がするから、彼には元気で頑張ってほしいと老婆心ながら応援している。