2015-12-16

http://anond.hatelabo.jp/20151216040200

庵野の居ないエヴァという発想がまったく無かった。思いつく監督でどうなるか考えてみる。 ※追記あり

小林正樹版(『切腹』『人間の条件』)

左翼シンジ君が共産主義理想を抱いて封建的なゲンドウに挑むが、ソ連軍の介入に遭ったことで共産主義絶望ジャングル等を転戦した後、饅頭を抱いて死亡。

デヴィッド・フィンチャー版(『ソーシャルネットワーク』『ファイトクラブ』)

ブランド物や最新パソコンなどを買うことに躍起になっていたシンジ君が、商品ではなく戦いの中に真の「人間価値」を見出すようになる。ラストエヴァ消費者金融ビル破壊し、崩れ落ちるビルアスカとともに眺める。

深作欣二版(『仁義なき戦い』『バトルロワイヤル』)

使徒との戦いに勝利するも絶望したシンジ君が、死に場所を求めて破天荒な戦いに身を投じていく。しかし全てはゲンドウ(cv.金子信雄)のシナリオであることに気がつき絶望警察に包囲される中で拳銃自殺

小津安二郎版(『東京物語』)

サードインパクトの中で1つになった人類、ゲンドウはユイとともにシンジに会いに行くが、年老いた両親にシンジは冷たく当たる。崩壊する碇家に同情するレイに、ゲンドウは優しい言葉をかける。

黒澤明版(『生きる』)

肺がんで余命半年を宣告されたゲンドウは、自らの半生を省みて、何の意味も無い人生だったことを悟る。そこで生きた証としてサードインパクトを完成させるが、その葬式で、「あれは私がやったことだ」と手柄を横取りしようと冬月が現れる。

■スチュアートローゼンバーグ版(『暴力脱獄』)

謎の勢力に幽閉されたシンジ君が、単純作業だけをする無為な日々に絶望する。そこに来た新入りカヲルは、つまらない作業をもゲームにしてしまい、楽しみを見出ししまう。そんなカヲルシンジは好きになるが、ある日カヲルが「ゆで卵を30個食えるか、賭けないか?」と持ちかけてくる。

■追記

トラバサム・メンデス版は笑った。登場人物がそれぞれの理想(=「アメリカンビューティー」/ユイに会うこと・贖罪)を抱いてもがく姿は共通。

ブコメ宮崎駿版は考えてみたけど、駿のテーマ(①自然人間、②労働、③物づくりのエゴ)ってのがエヴァ全然合わないのよね。①人も使徒も共に人間側だし、②シンジ君の悩みは労働で解決できていないし、③エヴァ登場人物堀越二郎(ないし豚)みたいなエゴ持ってるやつが居ない。

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