2015-07-17

田舎者が嫌いな人は、なぜ田舎者が嫌いなのか

思うに彼らは、全国統一文化が嫌いなのだろう。

ファスト風土イオンのような、全国でほとんど同じサービスが受けられるものをとても嫌う。

ジャンプとかファミコンもよく思っていない。テレビにも否定的である

田舎者がそのときどきの流行を浅ましく追い続けるから東京から日本から多様性が失われる。

こういった理屈自分の気に入らない世の中の動きをすべて田舎者責任にしているわけだ。

しかし、実際に田舎者が多様な文化を失わせている犯人かと言ったら、無茶があるだろう。

定住にしろ一時的滞在しろ田舎からの流入者も東京多様性を担う一部だ。

日本全国に様々な文化があるから、我々は多彩な食物や質の高い製品を簡単に手に入れられる。

しかし人は、少なくとも現代人はその土地文化だけでは生きていけない。

田舎者だって文明生活享受する権利と、享受している現実がある。

それらは東京で漫然と暮らしているだけでは見えてこないのだろう。

一方で、少し思いを馳せてみたら小学生だって見えてくる背景だ。

マイルドヤンキーは半径5キロ世界で生きていると分析する人もいる。

ところが実際にそれをしているのは、短絡的に田舎者を嫌っている人ではないのか。

自分享受する文明がいかに自分の見えていない部分で支えられているか思考が及ばない。

それどころかその担い手たちへの文明の再配分を、何の権利もないのに否定する。

単に都市に住んでるだけの人間による、都市帝国主義とでも言えばいいのだろうか。

  • 東京は太田道灌の時代以前はただの僻地だったのだけど、各地の都市で余ってお前のポジション無えから死ねと言われた余剰人口が 集まって形成された都市であって、その性質は現在も...

  • 軒先を貸して母屋を取られる を危惧するような排他主義なのでは。

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