http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4673615.html
ホリエモンが1時間だか1時間半だか予約より待たされて、怒っていたそうだね。
待たせる医者の側(ただし下っ端)の立場で、自分の分かる範囲の理由を書こうと思う。
なお、書かれていることは数年前の情報、且つ個人的な体験に基づくことなので、その点はお含みおき願いたい。
・他の用事で外来を中断することはそれほど多くない
自分の場合、ほとんどは単純に来た患者さんを診るのだけで予定時間をオーバーしている。救急車で来た人はその日の救急担当が診てくれるので。
外来がある日は、入院患者さんの家族との話し合いとかそういう予定はなるべく入れないようにはしている。が、まあ急変なんかで呼ばれることがゼロではない。
ただし、外来に予約外の人が来ることはよくある。普段から通院中の人が今日急に具合が悪くなって、予約日じゃないけど来ました、とか。
そういうのは予約の遅れに大いに影響する。あんまり手に負えない時は救急担当に頼んでみたりもするが、たいてい向こうも忙しいからこっちが引き下がる。
・初診の患者さんが多いと遅れがち
過去に何度も検査や診療をしてお互い大体分かってる人に比べて、その日初めて合う人については、どうしても診察や話に時間がかかる。
特に大学病院に紹介されてくるような人は病状が難しい事も多く、診察やら検査の予定を立てるやらその説明やら、とにかく時間がかかる。
一応、初診外来→専門外来とか、市中病院→(紹介状)→専門外来という流れを作るようになってきてはいるが、それでも初対面の人はやっぱり時間がかかる。
本当は初診には予約2枠を当てたいくらいなんだが、そういうシステムは自分の知る限り見たことが無い。
・診察に時間のかかる人がいる
待たされた分だけ不満が募り、話したいことが募ってる感じの人とかいる。
まあ気持ちは分からなくもないんで、ある程度は遮らずに聞くようにはしてるが、よけいに時間が押すのは免れない。
或いは、いつもと同じかと思いきや、予想外な新しい症状が出ている人とか。これも時間が余計にかかる上、事前にそれを予知できないのが難しい。
ホリエモンも、先に検査を受けてその後で診察という予定だったようだから、この要素もあるだろう。
小さな開業医なら外注で数日~1週間かかるような検査を、院内で1時間くらいで結果を出してるのだ。これはどうか許してもらいたい。
ただ、検査の予約時間と外来の予約時間はたいてい別立てなので、双方が込み合っているといい具合に近い時間枠が取れない事もままある。
かといって既に入っている予約を動かすわけにもいかず… 自分は、検査と外来の日を分けるかどうか、患者さんと相談したりする。
或いは、自分の予約枠の方に無理やりねじ込む。そうするとその時間帯は予定人数をオーバーして、全体に押す感じになる。
ぶっちゃけ、これが9割。あんまり待たせないような目算で予約を組み立てると、1時間当たりの人数は現実に診てるのの半分くらいになる。
一応自分の予約枠はいじる権限があるので、少なめに設定してみた事もあったのだが、色んなところから文句が出た。
他の医師からの「私は1時間に○人診てるのに、あんた少なすぎるだろう」というのが一番多かった気がする。
まあそれを抜きにしても、自分の抱えてる外来患者さんの次回予約も全然取れないし、現実的じゃないと諦めて、すぐ枠を元に戻した。
ものの性質上、「この患者さんは○ヶ月後には様子を見なきゃいけない」というのがある程度決まってる。混んでるからってうんと後回しにはできないのだ。
まあそんなわけで、人手増やしてくださいお願いします。
診療科ごとの待合室に大きめのディスプレイでチケットの番号と呼ばれる順番と見込み時間が表示される大学病院に行ったことがあるけれど 俺むっちゃ待たされるじゃねぇかムキーって...
これに関していえば、 書いてあることは「金持ちの命を優先しろ、貧乏には長い間待ってろ」 ということと同じこと。 恐ろしい連中。
大学病院て深刻な病気で行く人が多いから、心理的ストレスを医者に解消してもらう感覚の患者が多いんだと思う。 診察時間は一人15分から30分のはずなのに、前の人が1時間近くずーっ...
どや顔してるけど、むしろ5分で済む程度の病気なら大学病院行くなと言う話のような… いやそこでないと専門医居ないようなレアな難病とかだったらすまんけど