十中八九、作者的には桐崎千棘と結ばれる展開で書いていたのだと思うが(タイトルからしてまんまだし)、
一向に衰えない小野寺人気に加えて、マリーの台頭で、どうしてこうなった状態に。
ということで、同じ程度の糞度を有している大河がなぜ正ヒロイン視され続けたのか比較することで桐崎さんがなぜ不人気扱いされるか考えてみようと思う。
ちなみに原作はどちらとも全部読んでますが、ある程度ぼかしを入れて(特にニセコイ)。
大河が背が小さい、幼児体型、不幸な家庭環境という分かりやすいコンプレックスを抱えていたのに対し、桐崎さんは悪い意味で隙がない。
料理駄目、怖いの駄目というのがあるじゃないかという反論もあるだろうが、正直とってつけた感が強すぎるし、お決まり過ぎてギャップを感じない。
2. ライバルが強い
みのりん、あーみんといった一見魅力的ながら、かなりめんどくさいキャラという設定のおかげで大河は得をしているのに対し、小野寺姉、橘、鶫とライバル勢は欠点をみせない。
小野寺姉に至っては何度かの実質告白がスルーされているため、不遇度がまし共感もできるようになっているのもきつい。妹、4人目の人気が出そうにないのが唯一の救いか。
北村君が、大河と竜児の仲を応援していたのに対し、舞子君は小野寺推しである。そして、千棘には(作中に出てくる中立的な)友達がいない。
いっそ、千棘をずっと友達がいないキャラにすれば、人気も出来たのかもしれない。
4. 楽・千棘のプライベートに迫る展開が実のところない。
竜児が大河の家にいる、あるいはその逆にいることが早期に日常化したのに対し、実のところ、千棘が二人っきりで楽の部屋にいること、あるいはその逆が日常的でない。
あってもごく稀か、楽が特殊な状態におかれた状態でしか起こらない。なので楽の家庭的なところと、千棘のそうでないところという補完的な関係が意識されない。あくまで外の世界での関係に終始している。
5. 楽の父親が千棘推しでない。
竜児母ことやっちゃんが、大河推しであったのに対し、楽の父親は千棘について割とどうでもいいようである。
新キャラクターが楽の父親の適当さを通して紹介される仕組みになっているのもあってか、千棘と楽の父親が仲良くなるエピソードが全く存在しない。
こう考えると、千棘は、外堀を埋めることが全くできないまま、恋心以外、登場時からほぼ何も変わらずに済んでいる完璧なヒロインとして存在しているため、あまり魅力を感じさせていないのだろう。
外堀の点では小野寺、恋心の点では、マリー、登場時との変わり振りからは鶫がいることで、この性格が特に際立ってしまっているのも問題でもある。
もっとも、組織票を抜かせば、人気投票では3位でなくて1位という話もあるらしいが、小野寺が一番人気は変わらないように思える。
千棘不人気ってソースどこだよ