うつではないのだが、疲労やストレスが引き金となる病気と診断されてしまった。
適切に治療すればそのうち治るのだが、問題は「最近、原因となりそうな疲労やストレスがない(少なくとも自覚してない)」ことである。
いまよりもっと多忙だった時期も、仕事あるいは日常のストレスがもっと高かった時期もあるので、最近の生活では疲労やストレスはまるでないに等しい。
と、思っていた。
という状況で、毎日出勤しても暇を持て余している。技術書をじっくり読んだり、忙しい頃にはできなかった技術動向を追う情報収集をしたり、非公式な範囲で業務の先読みをして時間を潰している。もちろん、残業もないし給料も減らないので、悪いことは何もない。もっと長時間労働が常態化していて、納期や品質のプレッシャーに晒され続けた時期があることを思えば、今はなんと幸せなことか。
ただ、本当に厳しかったころは職場でキツいもの同士が愚痴を言い合ったりなどして発散することができた。それに、やっている仕事はとてもチャレンジしがいのあるものだったから、難しくても、納期が厳しくても、やりがいがあったし上手く行った時の手応えが感じられた。だから、バランスが取れていたのかも知れない。
今は、時間的には余裕があり、業務内容的には難易度が低過ぎて、アドレナリンが全く出ない。むしろ、1日どうやって潰そうかと毎日考えているような状況で、その状況に自分が慣れてない。また、事情があってこのような愚痴をコボしたりできる相手がいない。外から見るとなんて楽なんだろうという状況こそが、実は自分にとってストレスなのではないかと思いはじめた。
この状況はしばらく改善しないだろうから、そういう意味ではむしろきつくて、病気治った後どうしようかなぁ、という状態である。
まさか、「こんなに暇過ぎると病気になるからもっと仕事させろ」っていうリクエストもどうかと思うが(できない事情があるので、上司に言ったところで、今度は上司が病むだけだもんな)。
贅沢な悩みというやつですね