久しぶりに実家から手紙が来たと思ったら、すんごい改まった文章で、ようは早く結婚しろとの内容。
結婚は人生の幸せだとか、家を継ぐことの大切さとか、今はいいかもしれないけどいつかは寂しくなるかとか・・・まあよくある決まり文句だ。
いや、オレだって結婚したい気持ちもすげーあるし、婚活だってしてるけど、正直なところ、結婚した先の幸せな家庭のイメージが全然掴めないんですわ。
・・・思えば、両親はどちらも厳格な家で育って、恋愛の過程があったのかも知らんけど(そんな話すら一回も聞かされたことないし)、何か知り合って結婚して、子供であるオレも丁寧に育てられて、いい学校を出て、いい会社に入って、世間的にも両親的にも恥じることない生活を送っている。
でも、その過程において両親がキャッキャウフフしているシーンとか、子供を溺愛してぎゅーっと抱きしめるとか、facebookによく溢れているようないかにも幸せな家庭像みたいな、そんなシーンは一切なかったぞ。
だからこそ、今はそのノーミス子育て計画の一観で、いい歳した子供が結婚していないのは世間的によろしくない、という動機で↑のようなお手紙を送ってくるんですわ。
でもさ、ここまで両親の空気を読んで大学も会社も両親が喜びそうなところを選んでやったんだから、結婚とその後の生活ぐらいは、アンタらのような愛があるのかないのかよくわからない生活は送りたくないんですわ、自分で選択したいんですわ。
もちろん両親にはすげー感謝しているし、尊敬しているし、すげー好きだけどね。
なんで、何とか自分で結果出さないとなんだけど、そんな両親に育てられたが故に、自分もストレートな愛情のキャッチボールとか、全く経験がないんですわ。
所詮、自分が憧れる愛に溢れた結婚なんてのは、自分が小さい頃から体験出来なかった故の妄想であって、結局両親と同じように社会的意義に負けて、無難で無味乾燥な結婚をしそうな気もしている・・・そして、結局はオレは両親の子なんだと悟ることになるのか。
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