2013-09-08

東京五輪反対論」の話

2020年オリンピックパラリンピック開催地東京に決まった。決戦投票では97票中60票を獲得する大差での当選だったようだ。

はてブでもこのニュースは注目されているようで、今朝からずっと東京五輪決定を報じるNHKニューストップエントリーを飾っている。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20130908/k10014372361000.html

ブコメを眺めてみよう。ポジティブに捉えるコメントネガティブコメントが両方見られる。テレビメディアニュースサイトが祝賀ムードを漂わせていても、喜んでない人が相当数いる。実にはてならしい反応で、ぼくは大好きである

さて、記事タイトルで「反対論」などと銘打ってしまったが、ぼく自身は東京五輪に反対ではない。準備に伴う再開発公安強化のやり方に関して各論反対はしたくなるかもしれないが、地方民のぼくは東京五輪自体に反対する直接の理由はない。

というのも、この五輪開催、最も利益を被るのも、最も不利益は被るのも、東京であるからだ。(日本全体としては財政悪化の懸念があるが、それを補うだけの経済効果はあるだろう。利益の方が大きいと予想する。) ぼくは地方にいる限り、直接的な影響を受けることは無いだろう。

からこそ書きたいのは、上記のブクマで多く見られるネガティブコメント及び東京五輪反対論」は、特別異常でも無ければ、必ずしも斜に構えている訳でもない、十分理解できる反応ではないか、ということだ。

東京五輪開催決定のニュース福音である可能性が高い一方、痛みを被る人間を発生させることも確実だ。(特に東京には多いだろう。) その層の人間がこのニュース不快感を示すのは当然のことだし、場合によっては恨み言になるのも多少は理解すべきであろう。

また、地方民でも何らかの形で、経済的または社会的精神的な不利益を被る人はいるだろう。それも不思議ではない。

ただ、一部に日本の開催能力を疑問視するコメントがあったが、この意見に関しては私は否定的である

開催能力と言う点では、日本東京は最も安定して信頼できる候補だったのではないかと私は予想している。(というか、開催能力は十分あるだろうと評価されたからこそ当選した訳だし。)

問題となるとしたら、それは、“能力”では無く、“不利益の皺寄せ”であろう。

とりあえず望むのは、「こんな楽しいムードに水を差すのは非国民」みたいな言説が跋扈しないこと。そして、不利益の極端な皺寄せがどうか行われないように、ということである

そして願わくば、現時点でネガティブな印象を持っている人、「反対論」を唱えてる人でも楽しめる、誰も予想できなかったような東京五輪になればいいなと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん