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2024-05-11

ラピュタ考察

とあるラピュタ考察で「ラピュタ人がラピュタに戻らなかったのは地上での生活の方が幸福だったから」とある

でも、彼らは地上でそれまで支配していた人々に報復されるのを恐れ、谷で隠棲生活をしていたと考察している。

食料も自給自足だろうし、隠棲生活なら都市も築けない。

ここで矛盾が生じる。

「地上での生活が空中都市での生活より幸福だった」ことが「ラピュタ人が隠棲生活を送った」ことと結びつかない。

考えて欲しい。

東京都港区での暮らしが与えてくれる物…

文化、最新のシステムを備えたモダン住宅マンション、質の高い医療、質の高い教育

例に挙げたのは港区で得られるもののほんの少しだが、そこに住む人を幸福にしてくれる。

一方、岩手県西和賀町で得られるもの

ない。

劣等感苦痛、閉塞、僻地の質の低い医療教育という名の折檻支配

ラピュタ東京都港区とし、ゴンドアの谷を岩手県西和賀町だとすると、ラピュタ人が疫病の収束後にラピュタに戻らなかったことを説明できないのだ。

だって、例えば深刻な疫病で東京23区に住めなくなり岩手県鳥取避難したとする。

疫病がなくなって元通りに暮らせるってなったとして、100人いたら120人が東京23区に戻るじゃん。

この点についてすっきりとした考察を持ってる人いる?

2024-02-18

anond:20240218100710

谷さん絡みで問題になった説は十分あるが、谷さんって暇空に6億円取られた後もまたゲームヒットさせて6億以上稼ぎ直してるからもう馬鹿に関わりたくないんじゃない

6億一回タナボタGETしたらクリエイティブ魂もなく隠棲する男とかしょっぱい小物に見えるだろう

2019-04-18

野党は拗ねすぎ甘えすぎ

野党どうにかしろ!」

当たり前の声。

こういわれなくなった政党は終わり。

そこで不満があるなら政治家なんか辞めちまえ。

政権交代を訴える→「投票してほしければ俺たちを説得してみろ!」

いや当たり前だろその要求は。

より良いビジョン提示して、その実現性も示す。

仕事もらう為に民間人でも当たり前にやってることよ?

そこが不服なら政治家どころか民間人も務まらいか社会なんかドロップアウトして隠れ里に隠棲でもしてろ。

→説得しようとする→「おまえらの言うことは聞きたくない!」

ここが嘘だよね。

ろくなもの提示が出来てないから「うーん、乗り換えに踏み切れないかな」って判断されてるだけ。

でもそういう風にちゃん判断された結果NOだったっていう事実に向き合いたくないので

最初から聞く気がなかったんだとかそういう感じに相手を悪く言うんだよね。

そういう世界観のほうが自分反省努力必要なくなって楽だから

拗ねてるニートみたいなスタンス

絶対無敵ネトウヨ

こんな拗ね拗ねニートみたいな感性が今の野党及びその支持者なんだよ

あなたなら悪口被害者意識だけ達者な拗ね拗ねニートになんかの仕事を与えたいですかって話



繰り返すけど

おまえらの言うことは聞きたくない!」

ここにうそがあるね。

自分は正しく評価されない、アンフェアに拒絶されていて何をしても無駄」っていうのは

自分がまだまだで改善点があるということを認めたくない人間がよく取るスタンス

こいつに限らずなんか野党野党支持者はこのスタンスが多い。


相手が(社会が)ボクを拒絶してるから努力したって無駄なんだ」っていうスタンスは何も得るものがないけど

自分批判されることな他者一方的批判する立場が欲しい人間にはこういう風に拗ねるのは魅力的になる。

ママ以外の人間はいい歳してそんなスタンス人間とは口も利きたくないから去っていって悪口仲間の同類だけ集まってきてどんどん先鋭化した交友関係になるんだけど。

anond:20190418111019

2019-01-15

anond:20190115102142

国民全員が政治に参加し続けなければいけないのが民主主義であり、隠棲するのは「現状維持の支持」じゃなくて単なる「参政権放棄」だぞ。ってギルガメス人が言ってた。

2018-05-30

[]フランシスダッシュウッド

1708年イギリス貴族の家に生まれる。

早くに両親を亡くしたことから、若くして莫大な遺産を受け継ぐ。

放蕩生活を送る一方、サロン主催するなどして文化人交流し、政界にも人脈を作っていく。

その集大成が1753年につくられた「ヘル・ファイア・クラブ」と呼ばれる秘密結社で、

修道院を豪奢に改装した会場に、貴族政治家聖職者芸術家などが夜な夜な集まり

悪魔崇拝儀式を模して乱交に耽るなど、淫蕩頽廃の限りを尽くしていた。

皇太子の頃のジョージ三世、後のイギリス首相ジョン・ステュアートロンドン市長を務めたジョン・ウィルクス、

サンドイッチの由来ともなったサンドウィッチ伯爵や、かのベンジャミン・フランクリン参加者とされ、

政界の一大スキャンダルとしてバッシングを受けることとなった。

しかし、実際には酒を飲んで騒ぎながら政治を語りあう、普通サロンであったともいう。

1762年にダッシュウッドが大蔵大臣指名されたことでクラブ解散となった。

晩年領地隠棲し、1781年に亡くなった。

2017-12-19

STAR WARS最後ジェダイVS パロディ〇V SITAI WARS新たなる恥棒

以下タイトルを読んでもいただいてお分かりいただけるようにSTAR WARS EP8 最後ジェダイネタバレ及び、この映画が好きな方には極めて不快表現が含まれています

それに関して問題ない方はこの長文にご付き合いください。














先週末、映画史上に残るカルトムービーSTAR WARSの続編、EP8を名乗る映画最後ジェダイ】が公開された。

海外大手評価サイトRotten TomatoesでFresh(新鮮、この場合面白い)である保証されていること以外は何も事前知識を入れずに公開初日夕方に見に行った自分を待っていたのはとんでもないものだった。

観客の予想を裏切ることを優先するあまりとっ散らかってカタルシスのないストーリー銀河を巻き込んだ壮大な戦争のはずが敵味方がいつの間にか人類ばかりになってしまたことによる説得力のなさ、黒人には白人美女はふさわしくないとばかりに略奪愛を行うローズから滲み出る制作人の差別意識などはSTAR WARSの名を冠さな映画であっても「これってどうなの?」と思わざるを得ない点が多々あった。

特にフィンローズパートは30分近くかけて何一つ大勢に影響がなかったばかりか、結果的にとてつもない大失態となり何百人ものレジスタンス犬死にし、あまつさえその本人達自分引き起こしたことなどすっかり忘れて英雄気分でいるという普通映画なら考えられないことになっている。もしこのサブプロット存在せず、映画が2時間で収まっていれば、すっかり前立腺肥大しきっており必死尿意に耐えていた自分のような人間評価も今ほど辛辣ものでは無かったかもしれない。

そしてこれら以上にファン(旧三部作)を襲ったものルークスカイウォーカーキャラ崩壊を筆頭とした「これまでの物語はなんだったんだ」という絶望感では無いだろうか。

EP6にてルークスカイウォーカー映画史上に残る悪役にして父親ダースベイダーに僅かに残る善性を信じ敵の根拠地、新デススターに単身乗り込む。妹のレイアを暗黒面に誘惑するというベイダー挑発に激高し右手を切り裂きベイダーを追い詰める、しか自分と同じく機械の右腕を持つ父親言葉に出来ない繋がりを感じたルークは暗黒面へ来いといざなう皇帝を前にしてライトセーバーを捨てこう言うのだ「Never. I'll never turn to the Dark Side. You have failed, Your Highness. I am a Jedi, like my father before me.」巨悪たる皇帝の前で身を守る武器を捨てて「あんたの負けだ」と勝利宣言をするのである。そして最終的に父親をかつてそうだったようにジェダイに帰還させるのだ。このことからSTAR WARSという映画宇宙規模の戦争正義が悪を倒すといったことやフォースがどうたらといったことがメインテーマなのではなく、結局最後まで諦めなかった一人の息子がとてつもない悪の道に沈んだ父親を助け出す、ただそれだけの物語なのだ解釈することも出来る。

しかし、最後ジェダイで明らかになったルーク過去はこれまでの物語を全て覆すものであった。親友双子の妹の間に生まれたベン・ソロからとてつもない闇を感じ寝静まったところを襲い、返り討ちにあったということだ。

EP7、或いは8を見た方の中でベン・ソロことカイロレンからそこしれない深い闇を感じた方が一人でもいるのだろうか。闇落ちの理由は偉大な両親にコンプレックスを抱き、そして両親の仲が悪く仕事に逃げ構ってやらなかったことだったと思う。どこまでが偉大な親に含まれるかは置いておいて、このようなケースは現代日本でもゴマンといるだろう。

百歩譲ってそのようなきっかけでカイロレンが深い闇に沈んだとしても映画ではそのような描写殆どされない。父親を殺したことに動揺して初めてセイバーを握ったレイに対決で敗れ、母親のいる艦橋にはミサイルを撃ち込めず、師匠を殺してやっと一皮剥けたと思ったらハックス将軍に「女がやった」と言い訳をかますヘタレっぷりである

一つ擁護させていただくとカイロレン役のアダムドライバーは最高の演技をしていたと思う。しかしそれは今一悪に染まり切れない不安定若造としての演技であって間違っても凶悪ヴィランとしてのそれではない。

繰り返すが、ルークはこの若者からかつて銀河を恐怖のどん底に陥れたダースベイダー以上の闇を感じ、闇討ちをしたと言うのだ。

ふざけるのもいい加減にしろと言いたい。あまつさえそれで心に傷を負い、隠棲した?

この映画を見る前「もしルークが闇落ちしていたら怒っちゃうかもしれない」などと冗談を言っていたがそれを上回ると言っても過言ではないあんまりな展開だった。

ついに明らかになったレイアの潜在能力や「もう全部あれでいいじゃん」と思わせるワープ特攻フォースを使ったSkype対話等々今までのファンから見たら目を疑うようなシーンが多く見られた今作であったが自分にとって最も許せないのはこの旧三部作テーマを全て否定したルークの扱いであった。

このような脚本を渡されたマークハミルは心から気の毒だと思うし、それでも演じきった俳優としてのプライドは本当に凄いと思う。

漸く本題に入る。上記のこともあって自分は途中からこの映画を見ていてもう質の悪いパロディ映画を見ているような気がしてならなかった。

そこで今回登場するのが『シターイ・ウォーズ-SITAI WARS- 新たなる恥棒』というわけだ。

アイアンマンの『アーンイヤーンマン』に代表されるように有名な映画というのはこのようにおもしろおかしタイトルパロディAVになるものらしい。

シターイウォーズはこんなストーリーのようだ。

SF映画金字塔、いやハリウッド映画の超名作といえるあの作品が遂にパロディとして登場!

帝国軍と反乱同盟軍との間に、戦いの火蓋が切って落とされた。

帝国軍の狙いはセックス大好きなレイプ姫。

劣勢の同盟軍絶倫暗黒騎士ダーススペルマーの軍門に下ってしまうのか、それとも救世主ルークスカイファッカーの力を借りて銀河平和をもたらすのか…

ラストシーンレイプ姫、ルーク、ハン・ダチによる3Pポルノ史に残る名場面になること必至。

名脇役たちのパイオツーディーツー、センズリピーオー、シコッテバッカといった面々もリアルに登場!

よくもまぁこんな名前ポンポン出てくるものだと感心する。

断っておくとどちらがマシかとタイトルに銘打っているのだからしっかりと見比べているんだろうと思われるかもしれないが自分はこのパロディAVは全く見ていない。申し訳ない。最後ジェダイの方も2回以上見るほど肝は据わっていない。

だがこの紹介文だけでも読み取れることはある。

両者ともにキャラクター崩壊しているのは想像に難くない。旧三部作では絶対にやらなかったことのオンパレードなのは見なくても伝わってくる。文字通りこれまでのSTAR WARS感を粉々に砕いてくれるだろう。

そして片方しか見ていないのに言うのもなんではあるが最後ジェダイと新たなる恥棒のどちらがマシかと言われたら、自分は新たなる恥棒のほうが恐らくマシだと思う。

新たなる恥棒は最初にしっかりと【パロディ】と銘打っており厚顔無恥にもEP8などと壮大なサーガの続編を名乗っていない。

タイトル登場人物の名も微妙に変え、これは本物ではないと誰にでもわかるようになっている。

間違ってもレンタルビデオ店の暖簾をくぐってSTAR WARSの続編見たさにこれを手に取る人はいない。

最後ジェダイはえらく異なる深謀遠慮っぷりである

映画評論家町山智治氏は最後ジェダイについてざっとこのように評しているそうだ「これまでのSTAR WARS定番を打ち破り脱却している素晴らしい作品過去キャラの扱いが気に入らず怒るのはお門違い。」(直接は聞いておらず伝聞を記しているのでもし異なるところがあればご指摘いただきたい。良くないことで本当は直接聞くべきなのだ自分はそこまで心が強くない。)

このように評価している評論家国内外わずたくさんいるようだ。

そしてインターネット中に溢れるSTAR WARSファンの中には「STAR WARSの全てを愛するのが本当のファン、嫌ならば辞めればいい」と言う人も散見される。

評論家の方々に是非この新たなる恥棒もレビューしていただきたい。最後ジェダイはるかに超える満足度だと思う。

STAR WARS関連のグッズは何でも集め、愛するという方々にもしこのパロディタイトルが本当にSTAR WARSの名がついていたらやはり中身は関係なく神聖視するのか?と問いかけたい。

そして駄文の締めにこんなブログを見るはずがないとわかっていてもディズニーにお願いしたい。

4000億円もかけてSTAR WARSの権利を買い取ったのだからあなた方はSTAR WARSという世界でありとあらゆることをする権利がある。EP8を作り直してくれなんて馬鹿なことも言わない。

ただ、もう昔の登場人物を安らかな眠りから叩き起こし、屈辱を与えることはこれで最後にしてほしい。



とりとめのない長文に付き合っていただき本当にありがとうございました

2017-09-23

勝ち組」の実像について語る

俺は今IT系めっちゃ無理な転職を繰り返して常にキャパオーバーのところに入って20代真ん中にして年収800万くらいまで上げることができたが

正直な話、勝ってるとかネットマウンティングする余裕なんてないくらいハッキリ言って不安定

理由は、3か月で成果だせなきゃクビだからだ、つまり1か月くらいで完全に仕事に慣れるくらいにならなきゃいけない、事前に勉強した知識なんて全然役に立たねえからその場で覚えて一語一句叩きこみ引き継ぎを完了させるくらいできなければ、だ。

しか税金で毎月10万円以上もアホほど取られるし、半年後どうなってるかもわからいから、まずは貯金しかいから豪遊もできない。体壊したり体調を崩して能力発揮できないとヤバいので健康にはアスリート並に気を使っている。

当然結婚どころか彼女作る余裕すらねぇよ、ちなみにアメリカシリコンバレーだろうが韓国サムスンだろうがこの構造は全く一緒な、1000万稼げても家賃20万とかだから首になりゃ一瞬でよくて無一文だ。

兄弟親戚・友人が医者キャリア公務員弁護士なんかもいるので彼等の実態も話しておこう

今時の公務員なんて、20代や30代は首にならないというだけで、家賃補助がないととても生きていけないくらいの割に合わない薄給だ、滅茶苦茶質素倹約に勤めてても、1年でやっと100万円ちょっと貯金できるかできないかだしかも遊ぶ暇なんてないくらいの激務なのだ

医者だって、勤務体系がウルトラブラックなのは周知のとおり、1000万稼げたって子供は一人が限界とはよく言われる、それでカツカツで贅沢なんてできはしない、俺ら普通若者と同じレベル質素生活をしている(流石にヤングブラックジャックBJ先生ほどではないが)

しかも結局は院長先生にヘーコラ頭下げてゴマすって、やってることなんてそこらの中小サラリーマンと何ら変わりがない。稼げない奴も多くいる

弁護士だって、今時は稼げてる奴の方が少ないというくらいだ、IT系並に不安定しかなり激務で、結局デカ事務所でヘーコラ頭下げてゴマすってやってることは中小の…(略

年収を下げてまったりすればいいというが、下げたら50代くらいで詰んでしまうから無理だ

かといってこのままこんな激戦区で戦うコマンド部隊のような毎日を60まで続けられる自信なんてハッキリ言ってない

もうね、八方ふさがりなのよ、貯金も出来て安定しててそこそこ稼げるなんて職業、もうこの日本にはありまへんねん。

というか世界的にそうなりつつあるということを聞いたことがある、つまりから下まで不安定、そりゃそうよ、いくら稼げたところでセーフティネットには与かれないからな、軍隊ですら怪我したり押されたら後方に下がれるのにさ、怪我や病気したら一発アウトだからな。

正直ね、今すぐにでも金でもなんでもすべてを放り投げて生活保護片瀬江ノ島あたりの海沿いのマンションで静かに隠棲したいよ

会社経営してる友人だって、今すぐにでも会社畳んで逃げたいと愚痴こぼしてるよ、はた目から見ればベンチャー社長でイケイケで稼げてても、生え際ベジータみたいになってるよ。

おかしいだろ、この国というかこの世界

頭のネジ外れたキチガイじゃないと、そりゃ適応できるわけねえわ

いっそ核ミサイル撃ちあって人類は衰退しましたとかヨコハマ買い出し紀行とか、ARIAみたいな世界になってくれねえかな

自由なんて一切ねえじゃねえか、なんで金稼げば稼ぐほどこんなキツくなるんだよ、金稼がなくても地獄でキツいし

くたばっちまえ世界、バーカ

2017-05-19

山本常朝

山本常朝

山本常朝の墓(佐賀市

山本 常朝(やまもと じょうちょう、万治2年6月11日(1659年7月30日) - 享保4年10月10日1719年11月21日)は、江戸時代武士佐賀藩士。『葉隠』の口述者。「じょうちょう」とは42歳での出家以後の訓で、それ以前は「つねとも」と訓じた。通称神右衛門、俳号は古丸。

目次 [非表示]

1 略歴

2 隠居晩年

3 史料

4 参考文献

5 関連項目

6 外部リンク

略歴[編集]

万治2年(1659年)に、佐賀城下片田江横小路現在佐賀市水ヶ江二丁目)で、佐賀藩山本神右衛門重澄の次男として生まれた。母は前田左衛門女。

常朝が自分の生い立ちのことを語っている項が『葉隠』・聞書第二にあり、それによると、自分は父70歳のときの子で、生来ひ弱くて20歳まで生きられまいと言われたので、塩売りでもやろうと父は思ったが、名付親の多久図書(茂富、重澄の大組頭)の「父の血を受け末々御用に立つ」という取りなしで、初名を松亀と名づけられ、9歳のとき鍋島光茂(佐賀藩2代藩主)の小僧として召し使われたという。

11歳で父に死別し、14歳とき、光茂の小々姓(いわゆる児小姓・稚児小姓)となり、名を市十郎と改める。延宝6年(1678年)20歳元服して権之丞と改名、御傍役として御書物役手伝に従事する。この年に、田代陣基が生まれている。

この間、私生活面では20歳年長の甥・山本常治に厳しい訓育を受けたが、権之丞が、若殿綱茂の歌の相手もすることが光茂の不興をかい、しばらくお役御免となった。失意のこの頃、佐賀郡松瀬の華蔵庵において湛然和尚仏道を学び、21歳のとき仏法血脈けちみゃく(師から弟子に法灯が受けつがれること)と下炬念誦あこねんじゅ(生前葬儀の式、旭山常朝の法号を受けた)を申し請けている。

葉隠』で慈悲心を非常に重んじている素地はこのとき涵養されたといえよう。さらにこの前後、神・儒・仏の学をきわめ藩随一の学者といわれながら下田現在佐賀県大和町)松梅村に閑居する石田一鼎を度々訪れて薫陶を受けた。このことも後の『葉隠』の内容に大きな影響を与えている。

天和2年(1682年)24歳のとき6月山村六太夫成次の娘と結婚、同年11月御書物役を拝命。28歳のとき江戸で書写物奉行、あと京都御用を命ぜられている。帰国後の33歳のとき、再び御書物役を命じられる、命により親の名“神右衛門”を襲名した。

5年後の元禄9年(1696年)、また京都役を命ぜられ、和歌のたしなみ深い光茂の宿望であった三条西実教よりの古今伝授古今和歌集解釈の秘伝を授かること)を得ることのために、この取り次ぎの仕事京都佐賀を奔走した。古今伝授のすべてを授かることは容易ではなかった、が元禄13年(1700年)ようやくこれを受けることができ、隠居後重病の床にある光茂の枕頭に届けて喜ばせ、面目をほどこした。

隠居晩年[編集]

同年5月16日藩主の光茂が69歳の生涯を閉じるや、42歳のこの年まで30年以上「お家を我一人で荷なう」の心意気で側近として仕えた常朝は、追腹禁止により殉死もならず、願い出て出家した。5月19日藩主菩提寺たる曹洞宗高伝寺の了意和尚より受戒、剃髮して名を旭山常朝と改めた。7月初旬に佐賀城下の北10キロ山地来迎寺村(現在佐賀市金立町)黒土原に朝陽軒という草庵を結び、「尋ね入る法のりの道芝つゆぬれてころも手すずし峰の松風」と詠じて隠棲した。

田代陣基が、常朝を慕い尋ねてきたのはそれから10年後、宝永7年(1710年3月5日のことである。『葉隠』の語りと筆記がはじまる。

のち、朝陽軒は宗寿庵となり、光茂の内室がここで追善供養し、自分墓所と定めたので、常朝は遠慮して、正徳3年(1713年)黒土原から西方11キロの大小隈(現在佐賀市大和町礫石)の庵に移り住む。正徳4年(1714年)5月、川久保領主神代主膳(光茂七男、のちの佐賀藩五代藩主鍋島宗茂)のために、藩主たる者の心得を説いた『書置』を書き、翌5年、上呈する。

享保元年(1716年)9月10日田代陣基が『葉隠』全11巻の編集を了える。山居すること20年、享保4年(1719年10月10日、61歳で没した。翌日、庵前において野焼、墓所八戸龍雲寺。

辞世の歌:

重く煩ひて今はと思ふころ尋入る深山の奥の奥よりも静なるへき苔の下庵

虫の音の弱りはてぬるとはかりを兼てはよそに聞にしもの

2017-01-13

倦蟄者言ふ様

不労所得とか、所得格差とか、職場環境格差とか、そういうものを全て、働く働かないに矮小化して、バイナリーに自分は優れていると思い込もうとしている。

その過程で、自分が周りに迷惑をかけたり、自分他人に劣後したり、自分がどれほどつまらない人生を送って来たか、全てを棚に上げている。

道徳の際限や客観性恣意的に設定して、憂さ晴らしの道具に貶めている。

逆になぜそこまで可笑しいのか理解できない。頭おかしいとしか言いようがない。人が職を持たないことがそんなに可笑しいというのが理解できない。隠棲隠遁隠居、そういう熟語を知らないんだろうか?それくらい当たり前に人は厭世だとか世をはかなむだとかして浮世から遠ざかりたがる。それがそんなに可笑しいというのは、非常識だし、普通感覚ではない。自分感覚おかしいのを棚に上げて普通他人をそこまで笑えるというのは、自意識が寡少な異常人格者だ。

可笑しいし、そこまで構う理由も分からない。いじめ心理だとしか言いようがないし、その善悪を判じたり論じたりすることのできない道徳心の欠如に気づけないことに、呆れざるを得ない。

劣等感が無いはずがない。その裏返しとしてやけに大きな態度に出たりする奴はいるかもしれんが、劣後することは客観的事実で、恰もそういう自認をしていないかのように人格攻撃するというのは、立派なヘイトスピーチにほかならない。

2015-10-06

BL老師と俺 -BL暴力-

〜ここはBLを極めしBL老師独身)が隠棲する人里離れたあばら小屋

俺「老師〜」

老「ほっほっほ、なんじゃな増田くん。また男性向けくされ美少女アニメを持ち前の牽強付会BL作品としてオススメしに来てくれたのかな? いいかげんうんざりじゃぞい」

俺「それですよ、それ。老師最近、その……アレのことを考えると、むずむずして変な気持ちなっちゃうんです」

老「精通?」

俺「そんなんじゃなくて、ほら、日本コメディドラマとかで黒人が無神経に『おもしろキャラ』扱いされてるのを見てると……その……なっちゃうじゃないですか」

老「ああ、なるほど。心配しなくていいのよ。それはね、おとなになったら誰にでも起こることなの。だから全然はずかしいことじゃないのよ」

俺「え……じゃあ、このバブみって……?」

老「政治的正しさ、いわゆるポリティカリー・コレクトネス強迫症ってやつじゃな」

俺「的……ゆる……ネス?」

老「アメリカでは公民権運動以来、日本では90年代以降に広まり始めた『平等・公平』にそぐわない先入観まるだしのステロタイプを恥じる文化症候群じゃ。まあ、いつかはミトコンドリアみたいに体に馴染むじゃろうて」

俺「でも……ひとつどうしても心配なことがあって……ほら、老師はこれまでに色んな非BL作品を『BL作品だ』と解釈して勧めてきたでしょう?」

老「解釈というより世界同時革命主義的トロツキズムに近かったがな」

俺「あれは間違っていたんでじゃないでしょうか……つまり、俺は、その、ゲイでもなければ腐女子ですらないじゃないですか腐男子でもない。BL界隈のことについては無知に等しい人間なんです。無知であることを知っているぶんだけ、半可に知ったかぶって老師よりは魂のステージが上なわけですけれど、褒められたことじゃない。どころか、俺がBLじゃないものBLだとネタ的に主張することで、世間流通している『BL的なるもの』の世間イメージを歪めていたのではないかと、そういう行為に加担していたのではないかと案じてしまうのです」

老「ふむ……BL外のパンピーであるお主が『BL』の概念をもてあそぶことで、BLプロパーたちを傷つけていたかもしれぬ……それで不安なんじゃな?」

俺「はい

老「増田くん、いや、我が弟子増田よ。一歩前に踏み出してみよ」

俺「?はい

 言われるままに、おずおずと前に出る増田――その刹那BL老師鉄拳がうなり、増田は二十ページ過去記事メートルもふっとばされた!!!!!!!!!!

俺「ぐべばぼれほらがぐぎっがががががげぼっ!老師〜ひどいじゃないですか〜いきなり殴るなんてあんまりだよ〜」

老「増田よ……お主は『暴力』についてどれだけ知悉しておる?」

俺「???

老「わからぬであろう……では、わしは? このBL老師はどれだけ『暴力』を知っているといえるかな?」

俺「相当な達人であるとお見受けしましたが」

老「わしもまた無知だ……ただ、わしは無知であることを知っているぶん、無知であることについて無知なお主より宇宙位階は上じゃがな。では、この世に『暴力』についてよく知っている、精通しているといえる人間がどれだけおる?」

俺「格闘家とか?」

老「スポーツ本質暴力にない。でなければ、どうしてルール儀礼など必要になろうか」

俺「うーん、兵士とかでしょうか。あ、将軍かな」

老「百年戦争薔薇戦争オーストリア継承戦争ナポレオン戦争第一次世界大戦第二次世界大戦ベトナム戦争……兵や将が完全に『暴力』のなんたるかを把握しているならば、この誤算だらけの戦争はいかにして説明しよう?」

俺「うーん、でも他にはなー」

老「そうじゃ、おらんのじゃ」

俺「いない?」

老「『暴力』についての完全知を有するものなどおらぬ。いわば、人類みな半可通で日々暴力運用しておる」

俺「人類みな半可通……そうか……おなじだ……BLも……」

老「男も女もリア充腐女子ブクマカもおぬしもわしもみな等しくBLを知らぬ……そのことを理解してくれればよい」

俺「なるほど!わかりました老師!これからも俺なりのBLを発掘して、視野狭窄に陥ってる腐女子たちへ新たな角度からアプローチ提案してみます!」

老「ほっほっほ、そのいきじゃ!!」



 数日後、老師弟子である増田氏の遺体産業会館近辺の雑木林のなかから発見された。

 およそ七百以上のパーツに切り刻まれた彼の遺体、その一片にこのような走り書きのメモが留めてあった。

「われわれは何も拒まない。だから、われわれから何も奪うな」

 警察犯人不明として、遺体発見から四日後の午前に事件捜査をうちきった。

2015-07-19

鷲津巌の人物像について

考察はとても面白かったし、読ませるな。

ただ、履歴を通じて少し無理があるなと思ったのは、「戦争直後」の部分で、説明のとおりとすると、終戦直後GHQとの交渉に乗り出すことができるようなストーリーが描けないってことだ。いくらひそひそやってた連中の尻尾を握ってたとしても、そんな(自分の弱みを握る)存在に、彼らがGHQとの交渉を任せるか?

というわけで、内務省を辞めた後、公式には語られていないが、鷲津は引き続き権力と何らかの形でつながっていたと考える方が妥当だと思うんだが、どうだろう?

戦争中は目立たない、しかし、戦後GHQとの交渉に乗り出すメインストリーム…具体的には、親米派とうたわれた一派だ。地下ではそことつながり、表向きは浪人をしつつ、裏の関わりはずっとキープしていたと考える方が、戦後すぐの活躍には説明をつけやすいのではないかな。名家出身だろう、という推測は、のちの彼の派手好みな生活の様子からもうかがわれるけれども、こういう地下の地縁血縁ネットワークとのつながりを考える上でも生きてくると思う。

名家出身で卓越した能力をもち、戦前から権力の近くにありながら、戦時中に突然隠棲し、しか戦後すぐにGHQの交渉にも再登場し卓越した交渉力を見せつけて、しか政治の中枢には残らず民間で莫大な財を築いた…ダンディでパワフルな日本人離れした人間。そんな漫画みてーな奴いるわけねーだろ、設定が非現実的すぎるぜ、という人は、ぜひ白洲次郎のことを調べてみるとよいと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20150624033641

 
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