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2023-08-12

anond:20230812145912

ドストエフスキー地下室の手記だろ

(追記:真上に書かれてんのに見逃してた。すまん)

書き出し(安岡治子訳)

俺は病んでいる……。ねじけた根性の男だ。人好きがしない男だ。どうやら肝臓を痛めているらしい。もっとも、病気のことはさっぱり訳がわからないし、自分のどこが悪いのかもおそらくわかっちゃいない。医者にかかっているわけでもなければ、今まで一度もかかったこともない。医学医者は立派なものだとは思っているのだが……。そのうえ、俺はこのうえもなく迷信深いときている。まあ、少なくとも医学を立派なものだと信じこむほどには迷信深いわけだ(迷信馬鹿にする程度には、教育も受けているはずなのだが、とにかく迷信深いのだ)。いや、金輪際、医者なんぞに診てもらうものか。意地でも嫌だ。ここんところは、誰にもわかっちゃもらえまい。まあいいさ、俺にはわかっているんだ。もちろんいったい誰に嫌がらせをするつもりでこんな意地を張っているのか、そんなことは俺にも説明できやしない。俺が医者に診てもらわないからといって、医者にとっちゃ痛くも痒くもないだろう。そんなことは百も承知だ。こうして意地を張り通して、損をするのは他の誰でもない、たった一人俺自身だけだってことぐらい、俺だってよくわかっているんだ。しかしそれでも、俺が医者にかからないのは、やっぱり腹立ちまぎれに意地を張っているせいだ。肝臓が悪いなら悪いでかまうもんか、もっとうんと悪くなりゃあいい!

こいつが、道で知らん将校に肩ぶつけられたことを数年間ねちねち恨んだり、昔の同級生選挙出馬するってんで呼ばれてもないパーティ行ったり、たまたま出会った娼婦にクソ説教かましたりする話。

とにかくずーっと最悪なことしかしない。

 

ただ一つだけ言えるとしたらこいつはいわゆるFIREをしているので働かずとも暮らせてる。

地下室でだし基本金に余裕はないけど。

 
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