どこ大かは身バレが怖いのでぼかしておく。
男手ひとつで育ててくれた父親は、地元のバカ高を出た後高卒枠で今の職場に入ったとずっと言っていた。
そこまで家計に余裕があるわけではなく、質素倹約に勤める日々。ボロアパートで二人暮らしの生活だった。親戚付き合いは一切なく、親戚の話をしようとすると不機嫌になるため、俺は祖父母に会ったことすらない。幼少期は片親でそれなりに寂しい思いもしたが、それでも大学まで学校にも通えていたし部活もできていたので、父との暮らしに大きな不満はなかった。
父はベビースモーカーで趣味はパチンコと競馬だ。普通のどこにでもいる、いや普通よりは若干だらしないオヤジだ。俺が高校に受かった時も、大学に受かった時も、俺の息子とは思えねぇくらい賢いなと素で驚いていたので、この事実を知った時には心底驚いた。
因みに本人からではない。
ついでに、高校もかなりの難関校を出ていることも知った。