もっと苦しいと思っていた。自分は、かなり低能な人間で何をするにも、職場でも友人関係でも人に手を貸してもらったし手こずらせたりして常に「すみません、よろしくお願いします」「いつもありがとうございます」と返し続けていた。
今回軽い検査みたいなもので少し入院することになると聞いた時にまず1番に思ったのは(ああ、またたくさん謝って謝ってありがたがってすり減るんだろうな)ということだった。今思っても医療従事者の方々には申し訳ない偏見だったな。と思った。
事実全くもって苦ではなかった。スルスルと自分の口から謝罪や感謝がで、それをスルスルと受け取られていて不思議だった。 そして気づいたのだが、本来自分が十全であれば必要なかった謝罪や感謝を友人や同僚に述べるということがストレスだったんだろう、と気づいた。友人によっては「謝るよりもありがとうって言葉の方が嬉しいよ」と言ってくれたり、「ありがたがってばかりじゃなくてできるようになれ!」と言われたり、その場その場での対応が元々自分に足りてない能力でもあったため、苦しかった。
今の入院生活では、そのようなできないことがある患者のサポートや治療をするのが彼らの仕事であり [過度に煩わせている]という気持ちにはならなかった。
なんでそんなことか 程度のかもしれないが自分の中で大きなことで これをどうにか自分の呑み込める形にして飲み込むことで自分が社会と感じている違和を減らしていきたい。 長々と読んでくれて、ありがとうございました。
礼には及ばんでござるの巻