俺が若い頃は「似顔絵師」って職業があったんだけど、それがキャメラ、写真の登場で一気に失業した。
でも、写真が当たり前になって誰もが自分の写真を手にできるようになった時、改めて「似顔絵師」の価値が上がってきて、今ではまた何人もそれだけで生計を立ててる奴がいる。誰もが簡単に手にできる"写真"じゃなくて、職人が自分だけのために描いてくれる"似顔絵"の価値が改めて生まれた。
AIでも同じことが起きる。
AIで安価な絵が大量に生成されて、もうこれでいいかって時期は必ず来るだろうけど、それが"当たり前"、つまり価値がなくなったときに改めて「その技術に精通した職人が手書きでオーダーメイド絵を描いてくれる」ことが価値になる時代が来る。
むしろ、安価で誰でもイラスト出力ができるようになることで、この時代に職人に手書きでイラストを描いてもらうことの逆に価値が上がっていく。何なら今までのほうがイラストレーター舐められてたじゃん。履いて捨てるほどいるからバカみたいな値段で仕事投げられて、受けないんだったら他に投げるだけだからって軽く扱われてさ。
そんな時代は終わる。
そんな奴らはAIで出力するようになって、本当にイラストレーターが描くイラストに価値を認める人間だけがコストを支払ってイラストを求める時代になる。