つまり、他人に気を使って行動しない。そういう発想がないので、ふつう相手にもっと気を遣えよ、と思うようなことをされても、怒らない。
なのでピリピリしていない。これが鹿児島県民が「鹿児島の人はいい人だよ」と自ら言う理由かもしれない。
また、鹿児島県民は気遣いはしないし求めないが、自分のルールに外れたことをしている人には口出しする。
やり方には性差があると感じていて、男性は直接的に指摘して、さらに処罰的な態度をする。女性はにこにこしながら「〇〇してるねぇ」と事実だけ述べていやみで気づかせる。
しかしこれは年輩の人が年下に向けてやるだけなのか、同世代どうしでもそうなのかは分からない。私が目撃したのは全て年輩から若輩者へ向けてだったが。
これは鹿児島県だけじゃないかもしれず、九州全般かもしれないが、上下関係があると下側になった人を人扱いしない感じが強い。
そもそも上下関係にはそういうニュアンスが混じりがちだが、フィクションの世界でしかないと思われることが今でも公に行われているのでびっくりする。
みんなそういうものだと思っているのか、人扱いされていないことに全然気づいていないしやっぱりされても怒っていない。
九州は男尊女卑だと言うが、それは外野が言うことであって、九州内にずっといるならたぶんそうは思わないし怒りもしないのかもしれない、そして世代を経てもずっと続く理由が分かる気がする。