2023-10-22

騎士日常を書け

朝起きて、鎧を着る。重くて動きにくいし、汚れやすいし、臭いし、最悪だ。でも、この鎧がなかったら、敵の剣に刺されて死んでるかもしれないから、仕方なく着る。

馬に乗って、王城に向かう。馬は嫌いじゃないけど、道中で出会う人々の視線がうざい。女騎士なんて珍しいからって、じろじろ見るなよ。見たいなら、自分騎士になってみろよ。

王城に着いて、王様王妃王子王女やその他諸々の偉い人たちに挨拶する。この挨拶が一番めんどくさい。笑顔を作って、丁寧な言葉を使って、敬語を使って、頭を下げて、お辞儀をして……。もう、疲れるわ。でも、この挨拶がなかったら、王様に気に入られなくて、騎士から追放されてるかもしれないから、仕方なくする。

騎士団長から任務を受ける。任務は大体二種類ある。一つは、国境で敵国と戦うこと。もう一つは、国内盗賊魔物と戦うこと。どっちも嫌だけど、どっちもやらなきゃいけない。だって、これが騎士仕事から

任務を終えて、馬に乗って帰る。帰り道はさっきよりもっと視線がうざい。今度は感心や羨望や尊敬や恐怖や色気やその他諸々の感情が混じってる。女騎士なんて珍しいからって、じろじろ見るなよ。見たいなら、自分騎士になってみろよ。

家に着いて、鎧を脱ぐ。重くて動きにくいし、汚れやすいし、臭いし、最悪だ。でも、この鎧があったおかげで、今日も無事に生きて帰れたから、感謝しなきゃいけないかもしれない。

風呂に入って、ご飯を食べて、ベッドに入る。明日も同じことの繰り返しだ。女騎士ルーティンワークはこんなもんだ。つまらないし、危険だし、大変だし……でも、これが私の選んだ道だから

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