子供たちはケンシロウに憧れる。それで良い。
強くなれば、優しくなれる。愛。勇気。ええことや。ほんまやで。
しかし人生というのはままならないもの。
オオタニサンになるなんて夢。
トップに立って年収もウン億円なんていうスターはほんの一部。
ほとんどすべてのアスリートたちが何らかの理由で挫折し、
絶望し、悲嘆にくれ、嫉妬の感情に苛まれる日々を過ごす。
ましてや、何者でもないただの社会人なら、ストレス要因はそこかしこにあふれている。
悔しい。くやしい。クヤシイ。クソ!クソが!あの野郎!
そんな状態から人はなんとかして抜け出して、
またいつもの生活に戻るもんなのだろうが、
しかしそれでもなお、嫉妬の感情は押し寄せてくる。
酒を飲んでも治らねえ。クソが!くそったれ!
そんな感情がいつの間にか積み重なって
どんな卑怯な手を使ってでもあの野郎を…!
という感情になることだってある。
卑怯?知ったこっちゃねえだろ!クソが!
彼が心の底から嫉妬心で突き動かされているのをみると、
もうやめてくれ、と思ってしまう。本当に、もうやめてくれ。
もういいんだ。わかった。俺はお前の気持ち、わかる。
なんとか俺は世間と折り合いをつけて生きようと思ってるんだから、頼むよ。もういい。
そんなジャギが、北斗の拳の中で最も、
最強でもなんでもない平凡な俺に寄り添ってくれているような気がする。
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