そうだね。その指摘は、小児性愛に伴う他者への危害(harm)とは何なのか、小児性愛はどのようにharmfulなのか、という議論と不可分だと思うんだよね。
実際に子供が被害に遭うのは確実にharmだよね。で、そういうharmの抑止のために、「小児性愛という欲望自体を治療・是正すべきだ」という発想が出てくること自体は、不自然ではない。不自然ではないけど、「予防的」な発想ではあり、これはしばしば不当な人権侵害につながってきたという歴史もある。「ペドフィリアとチャイルドマレスターは区別できるのか(後者のみを罰し前者を免罪していいのか)」という論点も、間接的には同じ議論といえるかもしれない。
同性愛と同じ扱いをするのか、という問いかけに対しては、「成人同士(あるいは性交同意年齢以上)の男性同士の性関係はharmfulではない自由意志の範囲による行動だが、十分な責任能力を持たない小児と成人の間で、は正しい責任主体同士での対等な性的合意が成立しえず、その関係は本来的にharmfulだから、別物だ」という反論がある。相手からは「それはよしとして、そうした権力勾配がharmの源泉なのであれば、実際に小児との関係を持たなければharmはどこにも存在しないではないか」という再反論もある。ここで振り出しに戻ってくるね。
まず大前提として、小児性愛者がその性的欲望を「実際の」小児に対して実行するということは、現代においては大多数の国で刑法上の犯罪でもあり、社会通念上も許されない行為とさ...
内容についはすべてごもっともとして ・後者の立場の人、同性愛に対する病気扱いと同じことをしているのでは、という疑念がわかないのだろうかという点 ・前者の立場の人、実際に子...
そうだね。その指摘は、小児性愛に伴う他者への危害(harm)とは何なのか、小児性愛はどのようにharmfulなのか、という議論と不可分だと思うんだよね。 実際に子供が被害に遭うのは...
現代においてコンセンサスの確立など可能なのだろうか。多数派によるレッテル貼りと少数派の殲滅が行われるだけでは。
必ずしもその性的欲望を持つ当事者だけで多数派が形成されるわけではないので。単純な当事者の数の話で言えば、ゲイの権利は永遠に確立されることがなかったはず。