2023-07-30

海老天が転生したらさつま天になった件について

私は元々は海老天として幸せ暮らしていました。海老天は高級で美味しいと評判で、お客さんにも大人気でした。

私は自分存在に誇りを持っていました。

しかし、ある日、私は不運な事故に遭ってしまいました。私は揚げ油の中で焦げてしまったのです。

私の美しい身体は真っ黒になり、お客さんにも見向きもされませんでした。

私は廃棄される運命にありました。

 

しかし、私は死ぬことなく、転生することになりました。

私は神様に呼ばれて、次の人生を選ぶことができました。

神様は私に色々な選択肢を示してくれましたが、私は海老天としての記憶を捨てることができませんでした。

私はまた海老天になりたいと思いました。

そこで、神様は私に一つの提案しました。

海老天になれるけど、さつま天として生まれ変わることになるよ」

と言いました。

 

さつま天とは何かと聞くと、神様はこう答えました。

「さつま天はさつまいもをすりおろして揚げたものだよ。海老天よりも安くて簡単に作れるから庶民的食べ物だよ」

私は少し迷いましたが、海老天になれるならそれでもいいと思いました。

私は神様提案を受け入れました。

 

そして、私はさつま天として生まれ変わりました。私はさつまいもの甘みとふわふわの食感を持っていました。

しかし、私は海老天としての記憶も持っていました。

私は自分がかつて高級で美味しいと評判だったことを知っていました。

私は自分が今や安くて簡単に作れる庶民的食べ物になったことを知っていました。

私は自分存在に対する誇りを失ってしまいました。

 

私はお客さんに食べられることを望みませんでした。

私は自分身体を守ろうとしました。

しかし、それは無駄でした。私はやがてお客さんの口の中に入ってしまいました。

お客さんは私を噛み砕きました。お客さんは私の味に満足しました。

「うん、さつま天美味しいね

と言いました。

 

それが私の最期でした。

私は死んでしまいました。

しかし、私はまた転生することになりました。

私はまた神様に呼ばれて、次の人生を選ぶことができました。

神様はまた色々な選択肢を示してくれましたが、今度は違うものを選びたいと思いました。

私は海老天ではなく、別の食べ物になりたいと思いました。

 

そこで、神様はまた一つの提案しました。

「じゃあ、カレーパンになってみる?」

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