2023-03-29

ヨボヨボ老人に席を譲らなかったんだけど

日東京駅を始発とする電車に座るために一本待ち乗車した。

私は旅帰り疲労しこどもを連れていた。

日中は日頃から下のこども抱っこして歩き回り膝はガクガクしている。そして生理二日目で貧血ぎみでもある。

ようやく座り隣に低学年のこどもも座れた。

ふと目の前を見るとヨボヨボの老人がたっている。変わるべきか?逡巡する。

目の前の老人はスーツケースをもっている。旅帰りだろう。旅行に出かけることが出きるなら見た目よりは元気であろう。向こうに奥さんらしい人がいる。こちらをチラチラみている。替われという圧だろうか。しかし何より座らなければいけないのであれば電車をおくらせるだろう。

優先席ではここはない。ただ隅のコーナーでふだん優先席がある区画でもある。見込みが外れたのだろうか。

この老人がすぐ降りるのであれば替わってもいいが私が降りる40分ほど最後までいられるのなら体力的に厳しい。

私はふだんから席を必ず替わるようにしていた。しか今日座れないと安全に帰れないような気もする。

徳が失われようが安全に帰ることの方が大事な気がする。

強い意思で老人の細い足を見つめていた。

そのつぎの駅で向かい奥さんの前の席のアフリカ系の男性奥さんに席を替わるように申し出たのだろう。

「おとうさんかわってくれるって」

老人は席に座れた。私は安心した。

そしてそれから二つ目の駅で老人は降りしきりと老人は礼をいい和やかに男性と別れた。

からこどもをたたせるべきという可能性に思いいたったがもうすこし大きくなって体力がつくまで厳しかったであろう。

どうするべきであったかとは悩んではいない。

ただ自分は老人に席を替わらない老人よりも自身弱者であるという認識で今はいるのだとわかった。

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