2022-06-29

うんこのおと

大学の同じサークル平方イコルスンが描く目がきつめの女の子キャラみたいな奴がいた。

名前だけ知っている状態で、お互いに全く興味がなかったが、合宿文化部だけどあった)でキャンプに行った時、関係性が大きく変わった。

皆で酒を飲んで談笑中、尿意を催したので少し離れているトイレへ。

トイレは1つしかなく、誰か入っていたので外で待っていると中から、「ビチグソビチグソブリブリブリブリ」と信じられない様な音が聞こえてきた。本当に完全な偶然だろうが、そういう音だったのだ。

それを聞いた僕は人生で1番笑った。笑ってしまった。

「誰!?

からマジギレの金切り声をイコルスン嬢が発したので、僕は腹を抱えながらその場から走り去った。途中転んで膝を擦りむいたけど、それでも笑いが止まらなかった。

談笑の場に戻る事にはようやく落ち着いたが、数分後に戻ってきたイコルスン嬢の鬼の様な顔を見て吹き出ししまい、追いかけっこが始まった。

捕まった僕は割と本気でボコボコにされて、談笑がパニックに変わり、真相真相なので理由も明かすことができず、僕とイコルスン嬢は変人扱いされた。

翌朝、なんで殴られないといけないのかと時間差でブチギレながら起床してテントから出たら、黒いTシャツに水色のハーフパンツを穿いたイコルスン嬢がいて、もじもじしながら「ごめん」と謝ってきたのを見た次の瞬間、息子が「今から勃起するよ?」と訴えかえてきたのでその場から走り去った。

それから1年後恋人になり、更に5年後に結婚することになるが、「2人が知り合ったきっかけ」を質問されても、正直に答えることができないので、大学サークルキャンプでと一見当たり障りのない回答になってしまう。


2人を結んだのは、妻のうんこの音。

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